ガーナは5月から7月までが「3学期」、年度ラストの学期を迎えております。
そんな3学期のひそかな目標は、「ガーナ人の先生の手柄になることをする」です。
2学期まで巡回しながら授業実践をしてきたし、もちろん最後までやり続けますが、
自分ががんばって、自分がグッジョブって(ごくまれに)言われるのも、
たしかにとってもありがたいのですが、それだけでは何だかなぁと。
「ガーナ人先生ががんばって子どもたちを伸ばしたってこと、私は見ました。」
そんな情報もあったら、きっと教育事務所や郡内の先生たちもやる気になってくれるかな。
そんなこともぼんやりと考え始めました。
活動の核になっていることのひとつに、「九九」があります。
これは前任者ががんばって残してくれたもののフォローアップでもあります。
よし、じゃあこれをガーナ人先生もいっしょにがんばってもらって、
そこの子どもたちの定着率をアップさせよう!エイエイオー!
という単純な発想から始まったお話です。
この件でピックアップした学校は2つ。
1つは、アカチの町の中心サーキットにある小学校。
いつも元気な校長先生、お願いごとにはいつも積極的に助けてくれます(向かって左の人)。
ベテランの担任の先生はいるのですが、いつも杖をついて体調が悪そう。
ということで、教育実習生がハードワークして経営が成り立っている状態のクラス。
クラスサイズは50人を超えます。教室はパンパカパン。
もう1つは、町から一番離れた田舎の学校。
町からバイクで1時間以上かかる、のーんびりした学校です。
ていうか、震災直後に祈りの歌をくれた、あの学校です。
ここの担任の先生は20歳、正式な免許を持っていない臨採的な人です。
各学年15人程度、先生の数も足りないのでダブルクラス(2学年合同)はザラです。
さあ、この2つの対照的な学校とともに、九九の授業をいっしょにがんばりたいと思います。
ガーナは2年生で九九を習う(はずの予定だ)し、
前任者は6年生対象の九九実践レポートを残しているので、
じゃあ今回は間を取って4年生対象にするか。
そんな安直な考えのもと、まずは九九のプレテストをしてみました。5月末の話です。
こちらが正答率。半分ちょいくらいの覚え具合ですね。
それぞれの段で詳しく見てみると、6の段からガックリ点数が落ちています。
9の段に至っては、9×1と9×10しか分からない子が多く、壊滅状態。
かけ算をたし算と混同してしまったり、
その都度数えながら答えを求めるがゆえ、数え間違えるとその後すべてが狂ったり。
度数分布も見てみました。この山が右にずれたり、スローラーナーの山が低くなってくれれば。
以上、プロローグでした。
具体的な手立てはまた書きます。たぶん明日!
2 件のコメント:
おととい、前任者に会ったぞ。
すーさん!
来年も名古屋来てよね!
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