2011年6月20日月曜日

ガーナ人先生といっしょに九九強調月間

最近日常業務のことをまったく書いていなかったので、紹介させていただきます。

ガーナは5月から7月までが「3学期」、年度ラストの学期を迎えております。


そんな3学期のひそかな目標は、「ガーナ人の先生の手柄になることをする」です。

2学期まで巡回しながら授業実践をしてきたし、もちろん最後までやり続けますが、

自分ががんばって、自分がグッジョブって(ごくまれに)言われるのも、

たしかにとってもありがたいのですが、それだけでは何だかなぁと。


「ガーナ人先生ががんばって子どもたちを伸ばしたってこと、私は見ました。」

そんな情報もあったら、きっと教育事務所や郡内の先生たちもやる気になってくれるかな。

そんなこともぼんやりと考え始めました。


活動の核になっていることのひとつに、「九九」があります。

これは前任者ががんばって残してくれたもののフォローアップでもあります。


よし、じゃあこれをガーナ人先生もいっしょにがんばってもらって、

そこの子どもたちの定着率をアップさせよう!エイエイオー!

という単純な発想から始まったお話です。


この件でピックアップした学校は2つ。

1つは、アカチの町の中心サーキットにある小学校。

いつも元気な校長先生、お願いごとにはいつも積極的に助けてくれます(向かって左の人)。



ベテランの担任の先生はいるのですが、いつも杖をついて体調が悪そう。

ということで、教育実習生がハードワークして経営が成り立っている状態のクラス。



クラスサイズは50人を超えます。教室はパンパカパン。




もう1つは、町から一番離れた田舎の学校。

町からバイクで1時間以上かかる、のーんびりした学校です。

ていうか、震災直後に祈りの歌をくれた、あの学校です。



ここの担任の先生は20歳、正式な免許を持っていない臨採的な人です。



各学年15人程度、先生の数も足りないのでダブルクラス(2学年合同)はザラです。




さあ、この2つの対照的な学校とともに、九九の授業をいっしょにがんばりたいと思います。

ガーナは2年生で九九を習う(はずの予定だ)し、

前任者は6年生対象の九九実践レポートを残しているので、

じゃあ今回は間を取って4年生対象にするか。


そんな安直な考えのもと、まずは九九のプレテストをしてみました。5月末の話です。

こちらが正答率。半分ちょいくらいの覚え具合ですね。



それぞれの段で詳しく見てみると、6の段からガックリ点数が落ちています。

9の段に至っては、9×1と9×10しか分からない子が多く、壊滅状態。



かけ算をたし算と混同してしまったり、



その都度数えながら答えを求めるがゆえ、数え間違えるとその後すべてが狂ったり。



度数分布も見てみました。この山が右にずれたり、スローラーナーの山が低くなってくれれば。



以上、プロローグでした。

具体的な手立てはまた書きます。たぶん明日!

2 件のコメント:

SPAM lite さんのコメント...

おととい、前任者に会ったぞ。

Kofi Jun さんのコメント...

すーさん!

来年も名古屋来てよね!