2011年9月27日火曜日

まだ生きてます

アクラマラソンのハーフ、無事終了しております。

もうなんか体中いろいろ痛くて手に負えませんが、なんとかまだ息してます。


ソファから手を伸ばし、ただ今一本指打法でパソコンにむかっておりますが、

とりあえず今日は写真で勘弁してください。それでは、どうぞー!











では、満身創痍のまま理数科分科会の「授業交流会」に行ってきます。

また週末あたりにお会いしましょう。さようなら。足痛ぇ。



2011年9月25日日曜日

ハーフマラソンに向けた血と汗と涙の日々



大きな五時半の夕やけな頃、ランニングシューズを履いて外へ出ます。

そう、何を隠そう明日の「アクラマラソン」(ハーフ)に向けての特訓のためであります。

なんで出るとか言っちゃったんだろうという後悔はもうしません。出ると言ったら出る。



というわけで、まずはちょっとアカチの町をタラリタラリと走ってみました。

しかし、体はあまりに重く、日頃の運動不足はもはや慢性的のよう。


家を出てさっそく200mほどで、マジでゲロする5秒前に。

広末もビックリの早さで疲れが襲うのですが、歩くよりも遅いスピードで走り続けてみます。


そして、そのうちに気づきました。

確かに体もしんどいけど、もっとしんどいことがあると。

それは、アカチ在住のガーナ人の皆様からいただく声援であります。


もうこっちは白目剥きかけてるのに、彼らは相変わらずの彼ら。

確かに外国人が顔ひん曲げて走ってたら、そりゃ声もかけたくなるかもしれない。

それでもこっちはほかっといてほしいのに、時には追いかけて声をかけてきます。


Good evening, how are you? (ハァハァ、ア、アイムファイン、ファインじゃないけど)

Hey!  Where is your motor? (バイク乗ったら意味ねぇだろ)

Are you tired? (見て分からんのか)

You can do it!  You're young! (そりゃどうも)

Why are you so serous? (息が苦しいんじゃ、スッスッハーしてるんじゃ)

Come! Come! ナンデ無視スルノー、Come! (じゃあオマエが来い)

Give me money! (まずオレによこせや)


このような熱い声援に笑顔で応える余裕はないと判断し、走ることは早々にやめました。

ていうか、お気づきの通りガーナ人のせいにしてしんどいことから逃げました。

自分、もしも「あきらめの早さ選手権」があれば、県代表くらいにはなれるかもしれません。



押してダメなら押し倒せ引いてみる、走ってダメなら楽しく食べようということで、

大会1週間前からはカーボローディング作戦に変更しました。


ガーナでの食事はほとんど炭水化物なので、もう十分ローディングできてるだろと思いますが、

念には念をということで、これでもかというくらいパスタ縛りな生活を送りました。


それではここで、この1週間ほどで食べたパスタをご紹介します。


キングカズはJ2の試合前日と当日はオリーブオイルと塩のみのパスタを食べるそう。

そんなストイックなカズにあやかって、私もガーリックソルトとごま油のみのパスタを。


どうですか、見た目通りの美味しさですよ。



ゆでキャベツをドッサリ入れた上から、シーチキンを投入したパスタ。

うめえんだな、これがまた。



オイルサーディン缶をまるごとパスタにかけてワシワシ食べると、絶句モノです。

醤油とか垂らした日には、もはや収集がつかなくなります。



パスタにオクラをのっけようと思ったのですが、あまりにもオクラが美味すぎて

パスタをゆでる前にフィニッシュしてしまいました。


オクラとだしの素ってよく合うというか、だしの素様に万歳三唱です。



以上、ハーフマラソンに向けた血と汗と涙の日々でした。

果たして完走、いや完歩できるのか!?


このブログが更新されなかったら、遠いお星様になったと思ってください。

では、いってきます。

2011年9月23日金曜日

金鉱見学でインディジョーンズ



「人生とは旅であり、旅とは人生である」とはよく言ったもので、

せっかくガーナに来たのだから、いろいろ楽しまないと損だよなと思ってます。


とはいえ、ガーナの「地球の歩き方」的なガイドブックはほとんど見当たらず、

ガーナのことを知る情報源はまだまだ多くないように感じます。


そこで!この1年で訪れた場所を少しずつ紹介していけたらと思います。

題して「ガーナの歩き方」(完全パクリ)、第1回目は金鉱見学ツアーです。



クマシから少し南へ行くと、オブアシという町があります。

ここにAngro Gold Ashanti社があり、金を穿孔する様子を見学できるというのです。

ラウンドアバウトでも、さっそく掘ってますねー。



さて、さっそくこんな作業着に着替えます。

ヘルメット、ヘッドライト、酸素ボンベなど、今後の展開に不安を覚えるアイテムです。



ガーナは今でも「露天掘り」もしているようですが、ここは地下掘削の現場を見学します。

少しの期待と大きな不安を抱え、いよいよツアー開始です。



これ、地下世界へ誘うエレベーターの様子です。

人数オーバーのブザーがあったら絶対鳴ってるってほどギュウギュウ詰め。

ヘッドライトをつけないと真っ暗。指を出したら切れるぞという注意勧告が怖いです。



そして地下800mの世界へ。インディジョーンズのテーマが流れてきそう。



こんな感じの道を2時間ほど探検したのですが、結局ピカピカのゴールドはお目にかかれず。

精製現場は南アなどの海外にあるとのこと。なーんだ。



「おい、気合い入れていかねぇとオマエさんたち死ぬべ」的な指示を出す係員。


そしてこの後、ガラガラガラーっと作業現場で軽く落盤!

舞い散るホコリ!逃げ惑うツアー客!そしてちょっと逃げ遅れる自分!



いろいろ安全意識を高める看板があったり、事故報告のレポートがあったり、

たぶん会社としてはちゃんとやってるように感じましたが、あれは本当に怖かったなぁ。



そして、もうお腹いっぱいのはずだったのにもう一度同期メンズで訪れてしまいました。

この山には中毒性があるのか。いや、ない。



「いやぁ、やっぱ特に何もなかったねぇ」と反省会する図。

もっかい行こうなんて言って、みんなごめん。



事務所から金鉱までの交通費や見学料、カメラ持込代など含め、ひとり35セディほど。

ちなみにオブアシの「サイレントホテル」に泊まったのですが、

これがまたコーランや工事の音で全然サイレントじゃないってのが笑えます。



あかん、もっとみんなが行きたくなるような書き方をせねば!

次回へ続きます。

2011年9月18日日曜日

名前をつけてやる

【お知らせ】

タイトル:『世界を変える、日本の若い力~アフリカ・ガーナで輝く~』

放送日時:2011年9月19日(月・祝)12:00~12:55(日本時間)

放送局:テレビ東京系列


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よーし、いつも寝過ごしてるけど、土曜の朝も寝過ごしてやる。

寝過ごして昼ごろ起きて、映画かなんか見てやる。


そう気合いを入れて眠りについたのに、朝の5時から

「アミンナ アフリカーン メーン♪」っていう流行り歌が大音量で流れて起こされました。


しかも、その忌まわしき大音量はどうやらいつも洗濯物を干す裏庭から来ているよう。

しかもしかも、10時くらいまで粘って寝てみたけど、一向に止む気配もない。


なんなんだよもう、チクショー!とプリプリしながら行ってみると、

いつもは洗濯物でカラフルな裏庭が、大変なことに!



聞くと、ご近所のカップルさんの間に生まれた赤ちゃんにお名前をつける

「ネーミングセレモニー」を執り行っている模様です。


おめでたいのね、ゴメンね。

イヤホンしてもうるさいしとか小っちゃいこと思って、ゴメンね。


ガーナではこうして赤ちゃんが生まれるとネーミングセレモニーを行なって、

赤ちゃんの名前をみんなに覚えてもらうんだ、とはうちの女子中学生の解説。


ご近所の子どもたちも今日はカッコいい&カワイイ服着てます。いいぞっ。



「おめでとうございます」ってご夫婦に声をかけたら、2人ともいやぁって感じで「サンキュー」と。

ああ、きゅんきゅん!!

2011年9月17日土曜日

ガ英研(13)

ガ英研の皆さん、こんにちは。

残暑厳しい折、いかがお過ごしですか。


ガーナは9月に新年度スタートということで、少しばかりの出会いと別れが交錯する時期です。

たとえば、頼りっぱなしだったINSETスーパーバイザーはこの度高校の校長先生としてご栄転。

うれしいような、これからどうしようかと心許ないような。



教育事務所にて行く人来る人と会話を交わす中で、私はいくつかの呼ばれ方をされます。

ほとんどが「ジュン!」や「コフィ!」なのですが、「チャーイー!」というなんとも遺憾な声が。

「あんなろー、今チャイニーズって言おうとしてやっぱ濁したろっ!」と一瞬メラッとしました。


しかしこの「チャーイー!」、どうやらちょっと違うらしいのです。

彼ら曰く、「チャーリー!」と言っているらしいのです。これはどういうことか。

ちなみに私、チャーリーブラウンにもチャーリー浜にも似てません。


このチャーリー、天下のジーニアスやグーグル先生に聞いても分かりません。

そんな中、この本の中に見つけましたよ。


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曰く、チャーリーとは chalay で、mate という意味らしいです。

「よっ、マイフレンド!」って感じでしょうか。

ちなみにこの単語、リにアクセントを置いて発音されます。


今回の本はガーナのガイドブックなのですが、巻末にガーナ英語がいくつか紹介されています。

「西洋の英語圏ではなかなか通じないけど」っていう前置きがどこか切ないですが。

それにしても今回の chalay はかなり手ごわいです。どなたか詳細ご存知でしょうか。

2011年9月15日木曜日

思いをかなえるお金も大事

学期に3回行われる教員研修、いわゆるINSETをお手伝いするのもひとつの役目。

前回は教材を気に入ってくれた先生にお呼ばれして、こんな感じで研修会を開きました。


その時の反省が、研修会に必要な教材費をどうするかということ。

「身の回りのもので教材を工夫する」がコンセプトなので、タダ同然のものはあるのですが、

どうしても必要な物品や道具は、結局わくわくさんの教員養成校からお借りしたのでした。



これを少しでも教育事務所や各学校負担にできないか。

そのヒントは先日総会に合わせて行われた勉強会の内容にありました。

キーワードはCapitation GrantとSPIPです。


まず、Capitation Grantとは直訳すると「頭割の助成金」といったところです。

子ども一人あたり年間4.5ガーナセディを政府が各学校に支給する制度や助成金の名称です。

2005年から始まったようです。


どの学校がどのくらい支給されるのかは、教育事務所に一覧として掲示されています。

それぞれのCapitation Grantを各学校が満額もらえるわけではなく、

Sports DuesやCulture Duesという名目で教育事務所が一定の割合で天引きします。

それでも、例えば私の家の裏の小中併設校は全校生徒721人(え、そんなにいたか!?)で、

支給される額は807ガーナセディです。年間ではなく、1学期だけでです。

私の近所で教師をしている大卒4年目の月給が400セディといいますから、結構な額です。



授業や学習環境の充実のためならCapitation Grantをどのように使ってもよいとされています。

色チョークを買っても、壊れた太鼓を修理しても、なんなら飲料水代に充ててもよいのです。

しかし、無計画に行き当たりばったりにお金を使うのもどうかと。


そこで、各学校は年度始めにSPIPなるものを提出しなければなりません。

SPIPはSchool Performance Improvement Planの略で、

具体的にはCapitation Grantの年間使用計画のようなものです。


書かれた計画は変更可能ですが、指導主事が学校運営のアドバイスをする資料として、

またCapitation Grantの使用状況を監査する時の資料にも使うようです。

各学校は必ず教員研修を行わなければいけないので、

計画の中には研修にかかる費用も盛り込まれるべきです。

というわけで、SPIPには必ずINSETについての計画と予算もおおまかに書かれています。



前置きが長くなりました。ややこしい言葉も多くてすみません。 結論っ!


1:何か研修会を開きたい時は、Capitation Grantという助成金を使用できる。

2:必要な経費はCapitation Grantから使用するよう、当該校長に前もってうながす。

3:できるなら年度始めに、SPIPに概算を当該校長に記入してもらうのがよい。


こんな感じでしょうか。ガーナ隊の皆さん、加筆修正などコメントお待ちしております。


さっそくINSETでワークショップしてくれとお願いしてきた学校があって、ありがたい限りです。

その校長先生には、とりあえず絶縁テープを10セディとSPIPに書いてねとお願いしました。


小規模のワークショップを自腹切って開催することはできなくもないです。

分科会のイベントで少し余った材料でまかなうことも、タイミングが合えばきっとできます。

でも、そういうやせがまんや綱渡りがあっては、あんまり続いていかないだろうと思います。


今回の校長先生が誘ってくれた理由として、

「キミがいなくなってもワークショップができるように、今のうちに教えてほしい」とのこと。

身に余るお言葉ですが、本当にそれを目指すならお金のこともしっかりしないとなと思います。

2011年9月13日火曜日

学力の右と左はつながってる

いよいよ今日から新年度。

昨日は郡内の校長先生が一斉に集まり、ミーティングをしていました。



もっぱらの話題はBECEの結果について。

基礎教育資格試験:Basic Education Certificate Examination と呼ばれる

中学校教育の最後に行われるテストがあるのですが、

アカチ郡でこれを「パス」した生徒の割合がたったの33%であったとのこと。

前年度ですら48%だったのに、こりゃいったいどうしたもんかね…といった具合でした。

BECEの結果は教育事務所の掲示板にも悲しげに掲示されています。



「だれが悪いんだ? 子ども?先生?政府?それともテスト自体?」というスタッフに

「そうだ、テストがいけないんだ…」と半分冗談、半分真顔でつぶやく校長先生たち。

思わず笑ってしまいましたが、実はここに向き合うべき課題が隠れているのかもしれません。


テストの結果に頭を悩ませ、子どもたちの点数や「学力」を伸ばしたいガーナの先生。

学ぶ楽しさを感じる中、物事の本質に迫る「学力」を伸ばしたい日本人ボランティア。


私たちの考えるそれぞれの「学力」がお互い違うと否定しあっては、うまくいかないでしょう。

「子どもを伸ばしたい」という思いは共有しているのに、です。


「知識の量を増やすこと」と「考える力を育てること」と平たく訳すとして、

これらは決して衝突するものではないと考えたいです。


スポーツを指導している時、よく「勝利と育成」という軸で語られることがあります。

「勝利至上主義に走るな」「勝ち負けは二の次で、選手を伸ばそう」など。

こうなるとまるでゲームに勝つことが悪のように聞こえてきますが、

そもそも勝ち負けが決まるルールの中で、「負けてもよい」という前提は成立しません。


トレーニングの成果を見せつけて勝ちにいこう、勝っても負けても明日もがんばろうぜ。

目的はプレーヤーや人間として成長すること、目標はあくまでもチャンピオンになること。

ことばは反義語のようであっても、実際はお互い補完し合う関係になるものはあります。


今回の「学力」も、また然り。

自分で考えて本質に迫っていく楽しさを感じたら、もっと知りたいと意欲がわくかも。

もっと知りたいと思って得た知識が、より本質に迫ることを助けるアイテムになるかも。

そんな授業実践が簡単にいくほど甘くはないですが、理想はそうでありたいなと思います。


「知識の量を増やすこと」と「考える力を育てること」は二項対立ではありません。

ガーナの先生が「知識の量を増やすこと」にまっすぐ走ることも、否定はしません。

でも、私たちのする授業があんまり遠回りではないことも、理解していただけたら。

子どもの成績の責任を取れる立場ではないけど、少しお手伝いいたします。


そんな感じで新年度もエンジョイできたらいいなと思います。

なお、「えー、テスト範囲はここまでなんで、有無を言わずしっかり覚えろー」と言っていた

ちょっと前の(そして日本に帰ってからの)自分は、今回完全に棚の上ですのでご了承ください。

2011年9月7日水曜日

船頭多くして船山へ上るのか

ガーナにおいて坊主頭というのはとっても機能的で便利なのですが、

このまま日本に帰るのもあれだし、ピー子も「おしゃれはガマン」って言うし、

そもそもうちの女子高生に「そのボウズ、マフィアみたい」と酷評されるし、

というわけで、少しずつロン毛(?)にしようかなと思ってきました。



少し前の話なのですが、隊員仲間にかっちょよく髪を切ってもらった時の写真を載せます。

客1人にスタイリスト最大5名という、人件費かけまくりのサロン。

「え、髪?いいよいいよ、切ってあげるよ」という心優しき仲間から

「なんだよおもしろそうじゃん、ほらちょっと貸してみろよ」という気まぐれな方々までが集まり、

みんなで少しずつハサミを入れる様子はもはや力士の引退を飾る断髪式のような状態でした。



しかも、ケータイで電話しながら切られてみたり(!)



ラルクもビックリのくわえタバコでやっつけられたり(!!)、けっこう散々な扱いです。



「え、今の切りすぎじゃね?」「やばい、ゴールが見えない…」という会話が

鏡のない客を不安にさせ、「やっぱ無難にボウズにしとくべきだったか?」と後悔させます。


しかし、そこは協力隊。

日頃培ったコミュニケーション能力と問題解決能力の高さをもってして、

船頭多くして船山へ上ることはありませんでした。


いやぁ、自分にはもったいないくらいオサレです!

切ってくれた人、ありがとう。そろそろ伸びてきたからさ、次は福山雅治みたいにしてね。