2010年11月30日火曜日

小・中・教員養成校ツアー!

お久しぶりです。Northern州の州都、Tamaleから戻ってきました。

理数科分科会の授業交流会と「SMART Project」なる教員養成校でのイベントに参加してきました。

小学校、中学校、教員養成校を授業をしまくる3日間。

なかなか日本ではできないようなダイナミックなツアーです。


すべての場面で写真を撮れなかったのが残念ですが、

今日は少しだけでもご報告ということで。



【1日目:小学校】

自分が勝手に「大先輩」とあがめている、巡回型隊員の授業。

雰囲気がいいんだなぁ。こんな風に授業ができたらなぁ。

10の補数に焦点を当てた授業。ガーナの実態をとらえる目も確かです。

声よしテンポよし、さすが現職教員は違うなぁ!(完全に自分のことは棚の上)



今回の企画運営の中心にいる隊員の授業も。

今自分がまさに取り組んでいる「磁石」の授業で、とても参考になりました。

個々に実験用具を用意する細やかさ。授業もていねいにすすめていました。

さわやかだなぁ、先生たるものかくあるべき。




PCインストラクターの授業も見せてもらいました。

キーボードシートなどを用意して、子どもの反応を確かめながら授業をすすめていました。

パソコンがなくても、ICTの授業はできる!というよい実践例でした。

さわやかだなぁ、こんな先生だったら毎日学校行くのが楽しみだよ。



同期もICTの授業を。なんとラップトップを紙で作って授業!

「ないなら作ろう」というのは、協力隊としてあるべき姿勢ですな。

コンポーネントの難しい説明もガーナの文化に即した例を出し、シンプルで分かりやすかった。

さわやかだなぁ、写真だけでもさわやかに写れるって大事なことよ(笑)



【2日目:中学校】

日本の高校で教壇に立ち続けたベテランが万を持してガーナへ。

今回は「音」の授業を。

ストロー、紙、空き缶など、身近なマテリアルで授業を組み立てるのは匠の技。



【3日目:教員養成校】

うーん、写真がない…。

一生懸命働いていたということで、ご容赦を。


【オフショット】

― 教材準備 in the garden ―

こちらは「空気」の授業に使うペットボトルロケットの調節。かなり飛びます。

すぐれた授業の裏には、こうしたたゆまぬ努力があるのですね。





― 教材準備 on the bed ―

こちらはストローのみで作る多面体模型の準備。

接着剤すらいらないこのアイディア、そのまま来学期の活動に使えそう。

なんてことを考えながら夜も眠らず、昼寝して準備に明け暮れました。



夜はパーっと。北部名物「TZ」もなかなかウマかったです。



最終日の打ち上げ。3日間、本当にお疲れ様でした。

特にチェアマンのあなた!本当に頭が下がります!

打ち上げで寝ちゃうくらい、がんばってくれました。



ことばを越えて学ぶ楽しさを伝える隊員、かっこいいなぁ。

ガーナの「先生の卵」に働きかけるのも、おもしろいなぁ。

そんなインスパイアをビシバシ受けてきました。

アカチでもできたらいいな。その時はI君、ぜひいろいろ教えてね。


1学期もあとわずか。分科会のみんなに負けないよう、がんばっていこまい!

2010年11月24日水曜日

ガ英研(9)

ガ英研の皆さん、こんにちは。


先回の「ポポ:パパイヤ」に続いて、もう一つ名詞を報告します。


もうご存じの方もいらっしゃるかもしれませんので、今日は手短に。

手短は英語でショートハンド。いえ、ごめんなさい、ウソです。


皆さん、英語で「水虫」って何て言うと思いますか?

「ウォーターバグ」?いえいえ、違いまっせ。


ズバリ、「アスリートフット」であるそうです。

我らのジーニアス和英(GJE2)1729ページにもちゃんとそう書いてあります。

実際には I've got athlete's foot.なんて言うそうです。


ほら、ちゃんと薬の箱にもそう書いてありますよー。



別にガーナ特有の英語ではないのですが、

自分自身が知らなかったので、つい書いてしまいました。


会員の皆さん、特にスポーツの後は足を清潔に。


写真はイメージです。





追記:

しばらく北の町タマレへ、再び旅に出ます。

今度は理数科分科会の授業交流会なるものに参加してきます。

来週の火曜か水曜あたりにお会いできたらと思います。


では、また。

2010年11月23日火曜日

朝ご飯はドライブスルーです

ここ最近は朝5時にニワトリの鳴き声で起きて水浴びと洗濯、

読書なんかもして7時前には家を出るという超ミラクルスーパー健康的な生活です。


家を出て通りに出ると、ポリッチを売ってるオバちゃんにあいさつします。

ポリッチ売りの、その名もマダム・ポリ。とっても穏やかです。



最近は何も言わなくても、こんな感じで20ペセワ分のポリッチが。

ちゃんとナッツも10ペセワ分入れてくれて、10ペセワの揚げ物もつけてくれます。

全部で30円くらいでしょうか。



これを食べながらマダムと話をし、「じゃ、行ってきまーす」というのが最近の朝ごはん。

おかげさまで、非常に平和な日々です。ガーナええがな。

2010年11月22日月曜日

波動拳3連発

EP、通称「みどりの学校」にて。

今日は波動拳を連発してしまったので、反省をこめて。


【波動拳その壱】


中学部の先生をしているマダムが、朝からやたらと「チンチョンチャーン!」を連発。

「B型メンズの地位向上委員会」および

「チンチョンチャーン撲滅委員会」の会員の私としては、ゆゆしき事態です。

マダムには笑顔でこう説明しました。



あのね、アジアから来たというだけでそのことをからかうのは、よくないと思うんだな。
なんというかな。例えて言うなら、そうだな、あんまりよい例じゃないけど、

%&$#から手突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたろかーっ!

って言われるくらい不愉快なものだから、ね。
ボクの気持ち、察してくれたらこれ幸いですよ、マダム。



そうやって穏やかに言ったつもりですが、手からはすでに波動拳がこぼれていたと思います。

「ごめんね、アナタ中国から来たんじゃないのね。アタシ、日本は好きなの!」

なんじゃそりゃ…。中国の人が聞いたら怒るぜよ。



【波動拳その弐】


実はここの4年生の授業、今までで一番アウェー感が満載でした。

伝家の宝刀「おーちたおちた」をしても、いまいちノってこない。

さあ、計算クイズやるよ!と言っても、反応があまりない。

ウルトラマン的にはスペシウム光線がきかず、カラータイマーを破壊される寸前の状態です。


なんでだろ、オレ鼻毛でも出てるのか? と思わず確認してしまいました。

このシラケムードの中、ほどなく担任の先生が私に耳打ちを。



「あのね、この子たちあまり英語できないんだ。」



ガビーン!この子たち、先生が何言っているのか分からないのね!

ここからは身ぶり手振り、そして担任の先生の同時現地語通訳でなんとかしのぎました。

言葉が通じないのに勉強を教えるって、よく考えたらムチャな話だよな…。


そんな中、一人の聡明な女の子が別の女の子を指さして、一言。


「せんせい、あの子英語がしゃべれないの。バカなんだよ!」


はい、海外でも日本の魂を指導させていただきました。

通じたかは分からないけど。


「次やったら、竜巻旋風脚だかんね(怒)」で終えましたが…。はぁ。



【波動拳その参】


いろいろあって、帰宅。


チンチョンチャーンはないやろ、あのマダム。

友だちのことバカにしたらしっぺ返し喰らうぞって、英語でなんて言うんだろう。


なんてことを考えながら、シャワーを浴びました。

最近はおかげさまで水の調子がすこぶるよいのです。


坊主頭にも、ちゃんとシャンプーを使います。

でも、今日はいつもよりなんだかサッパリ感が強い。

ていうか、頭皮の脂分を全部持ってかれたようで、なんか突っ張るぞ。

と思ってシャンプーのボトルを見たら、



はい、食器洗剤でした。

自分で自分に、波動拳です。

2010年11月20日土曜日

駄菓子屋探検

そういえば、先日書いた「食べる石」を売ってるお店には、

ずいぶんと久しぶりに立ち寄ったものでした。



ここの品ぞろえはなかなかのものです。

以下は、ガーナ仲間への見せびらかしも入ってますのであしからず(笑)


はい、まずは醤油。中国製のあやしい雰囲気満載だけど、醤油です。



バニラエッセンス!生まれてから一度も使ったことのないバニラエッセンス!



あめちゃんもたくさん!



そして、奥の方に見えるのはカラフルなチョコレート!ナッツ入りです。



そういえば、ガーナに来てから何度か聞かれています。

「ガーナでチョコレートは食べられるのか?」


ロッテのガーナチョコをイメージする人は、ガーナがチョコ大国だと思っているでしょうか。

フェアトレードに興味がある人は、ガーナにチョコはあっても庶民の味ではないと考えてるかも。


チョコはとても高価で、チョコの味を知らない子どもたちがたくさんいると

80年代の協力隊の手記にはたしかに書いてありました。

しかし、時は流れて21世紀。

住んでいる感覚からすれば、先ほどのような表現はいまいちピンと来ないのです。


こういうことに私見を挟むのは危険なので、何人かの隊員に確認を取りました。

そして、今日の時点での意見を思い切って断言したいと思います。


「ガーナでもチョコは食べられる。しかも安価で。」


たとえば先ほどのカラフルなナッツチョコ、1個10ペセワです。

ピュアウォーター500mlで5ペセワ、オレンジ1個20ペセワの中、

べらぼうに高いとは感じません。子どもたちも普通に食べてるし。



でも、カカオ農園の子たちはどうなんだろう。

本当にチョコ食べられないのかな。

不当な条件で働いているのかな。

学校に行けてないのかな。

近いうち、休みができたら訪れたいと思います。


「アフリカ」って聞くと、どうしても「貧困」などのイメージがつきまといやすいです。

恥ずかしながら、少なくとも自分がそうでした。

でも今は「アフリカも日本も、ちゃんと人が住んでる場所だぞー!」って叫びたくなります。

「カカオの今」も、もしかしたら大げさに捉えられていることがあるかもしれません。

せっかくガーナにいるのだから、それを偏見なくこの目でちゃんと確かめたい。

今はそんな気持ちです。


いつも読んでくれている地元の先生方、待っててください。

2010年11月19日金曜日

ガ英研(8)

ガ英研の皆さん、こんにちは。

特にジャパン支部の会員の皆さま、寒さでカゼなどはひいておりませんか。

今日は灼熱の秋を迎えたガーナから、ある名詞についての報告です。



マーケットの日になんとなくふらついていた時のこと。

魚売りのマダムが、なぜかひっそりとフルーツも売っていたのです。


「これ何?」とたずねてみたら、「アディバ」という答えが返ってきました。

アディバ…。なんじゃそりゃ? なんだか見たことありそうな形だけど…。

残念ながら、これ以上このマダムには英語が通じませんでした。


しかし、おいしいから食べてみなよと言っているんだろうなってのは、

人間としての直感で理解しましたので、1つ買いました。

50ペセワ、30円くらいです。



帰宅してママさんに「これ何?アディバって言われたんだけど。」とたずねると、

「あー、それおいしいよね。英語でポポって言うわ。」


…ポポ? ドラゴンボールの神殿にいた、あのミスターポポ?

謎は深まるばかりです。


とにかく、食べてみよう。 とりあえず切ってみると…



ガ英研の皆さん、今ここで高らかに宣言したいと思います。


ポポとは、パパイヤのことである。


食べ終わった後、向かいのオバチャンも「ポポ」とのたまっていたので、

これはもう、力強く認定したいと思います。


ガ英研では皆さまからの異論・反論・オブジェクションをお待ちしております。



追記:

我らがジーニアスにもちゃんと掲載されておりました、うわさのポポ。

pawpawとつづるそうです。


首都のスムージー屋さんにも、pawpawとつづられておりましたとさ。

2010年11月18日木曜日

みどりの学校

今日はEPという学校へ。99校の小学校を巡回しはじめて、7校目です。

家から歩いて20分くらいなのですが、この道を通るのははじめて。

こんな道があったんだ…。のどかだよー。



教育省が建てる前に神父さんがお金を出して建てたというこの学校。

設立2003年の、ピカピカな校舎。

制服もおなじみの「オレンジ+ブラウン」ではなく、みどり色。

なんだかいつもと雰囲気が違う…。



それにしても朝のつどいではよく踊って、よく歌います。

どこからくるんだこの声量は!!ってくらい、元気な声が空をつきぬけます。



でも、先生の話になると…



疲れちゃったのか、上の空…。自由だなぁ。



人一倍大声で歌っても、ちょっと音程外しちゃったとしても、

自分の好きなように踊ったりタオル振り回したりしても、

だーれもなーんにも陰口ひとつ叩かず、ひたすら楽しそうなこの雰囲気。


ちょっとガーナのことをうらやましくも思えたり。

でも、「おごそか」という日本語もなつかしく思えたり。

2010年11月17日水曜日

ガーナでよさこい祭り

先週末、ガーナで「よさこい祭り」が行われました。

テーマは「日本の縁日を再現する」ということで、大使館やJICA、日系企業が集って

盛大な「お祭り」が開かれました。


ガーナの学生たちがチームを組んで「よさこい」を踊るなか、



私たちは屋台の オジちゃんオバちゃん お兄さんお姉さんに。





この日気づいたことを書きます。


その1:

我らがリーダーの服飾隊員が有する女子力は、相当ハイレベルであること。

段取りのよい事前仕込み、大阪仕込みのたこ焼き返し、サラリと自作したガーナ布の浴衣…。

仲間に入れてくれて、本当に感謝してます。


そして、女将さんとかオバちゃんとかって言ってごめん。



その2:

ガーナでは、思わぬ所でうまくいかないことがいっぱい。

コンセントの形が違う、ガスコンロのホースが細すぎてはまらない、

ガスボンベのレギュレーターも大きさが違って、一触即発ガス爆発の危機。


ま、我々もつまようじなどの大事なツールをドミに忘れたのですが…。


ガスや電気をガーナ人にまかせている間は、ヨーヨー釣りのプールをふくらませたり。




その3:

屋台はおかげさまで大盛況。

しかし、少ない火元で大人数をさばくのは至難の業で、あっという間に長蛇の列が。


そして、今回のガーナ人は基本的に並ばない。

なんだかんだ理由をつけて先抜かししようとする。


さとこ隊員の「整理券の番号順で」というアイディアがなかったら、カオスを迎えていたでしょう。



その4:

ゴミをポイポイ捨ててしまう。これはお祭りだけじゃなくて、普段もよね。


ちなみに任地の兄ちゃん曰く、

「ゴミが減ったら、ゴミ拾いを仕事にしてる人が困っちゃうだろ」だとか。


なんだかなあ。 このポイ捨て、なんとかならんかしら。



ひたすら焼いたり切ったり接客したりで、祭りの詳細を覚えていないのが無念ですが、

とにかく、楽しい思いをさせてもらいました。


たこ焼き、お好み焼き、うまかったぞー。

屋台のメンバー、本当にお疲れさまでした。

2010年11月13日土曜日

ガーナでボタンダウンを仕立てる

同期のたけちゃん、元気ですか。

君がガーナシャツを仕立てたというから、ボクもやってみたよ。


マーケットでシャレオツな布があったから、

2ヤード7セディ(500円)で買って、近所の仕立て屋に持ってったよ。


ユニクロのボタンダウンシャツを持っていって、

「できたらこんな風にしてほしい。日本ではこれがシャレオツなんだ」と

半信半疑でムチャなお願いもしてみたよ。


そしたら、なんと。

素晴らしい出来だったよ、ガーナでボタンダウン。



仕立て代も7セディ。1000円しないでオーダーメードって夢のようだね。

サイズもバッチリだし、作りもしっかりしてる。


ちなみに写真の女の子、いつもボクが通るたびに

ハカッテクダサーイ!ヌノ!」ってあいさつしてくるんだ。


たぶんきっと彼女の中ではこの日本語の意味を

オハヨウゴザイマース!イェイ(^0^)」と思ってるんじゃないかと。


何回も言ってるんだけどな。

どうやったら「それは違う」って伝わるんだろう。



同期のたけちゃんへ、取り急ぎご報告でした。

2010年11月12日金曜日

食べるラー油に対抗しまして…

地元の悪友から聞いたのですが、

すき家が「秋の新作メニュー」で、「食べるラー油メンマ牛丼」を販売開始したとのこと。

並で380円。これは反則だわ、絶対ウマイじゃんね!

ガーナでは食べられないと分かってのメール。

くそー!うらやましくないもんねーだ!(涙)


日本では食べるラー油が売れ筋らしいですが、

ガーナでも「食べる」シリーズ、発見しましたよ。


その名も、「食べる石」。

…はて、石って食べられるのか?



見た目は普通の石。1個5ペセワなり。3円くらいか。



「こうやってしゃぶるのよ」とお店のマダム。

「妊婦さんには特にオススメなのよ」だって。ほんまかいな。



意を決して、実食っ!



うーん…。甘くもしょぱくもない。いたって無味。


小さい頃にミスって石ころを口に入れちゃった時のことを

脳みその奥の方、海馬あたりで思い出させてくれるような残念な食感です。



やっぱり食べるラー油の方がいいや。

日本の皆さん、牛丼楽しんでください。




別にうらやましくないけどさ(泣)

2010年11月11日木曜日

観察は理科の入り口

学校に外国人がやって来るのが珍しいのか、

行く先々でウワーとかベターとかグシャーってなります。(通じる?)

カメラを向けようもんなら、この有様。 落ちつけ、皆の衆!



先日「サー(Sir)、こっちに来てボクたちの育ててるもの見てよ!」と

男の子たちが連れてってくれました。

ほう、どれどれ。理科の観察にでも使うのかと思って見たら、



キ、キノコ!?

「危なくね?」も言えないまま、作り笑顔でスルー。




今回は以上です。


ポッキーの日、バンザーイ。

2010年11月10日水曜日

答えじゃなくて、答え方を考える

今日はZUTAという小学校へ。

遠かった…。歩いて1時間強。朝から汗ダーダーです。



校長先生が「オレ、仏教徒なんだ」と。

仏教のすばらしさ、そして日本のすばらしさをとうとうと語っていただきました。

学校のモットーも、仏教の教えから引いてきているそう。



最終日の授業が終わってバイバイしようとしたところ、

「おい、よかったら5年生の算数も1時間授業してくれよ!」と校長先生。


はいはい皆さん、来ましたよー!久しぶりのノールックキラーパス!

こういう場合は笑顔で「はい」か「イエス」と答えるべし。

でも、何も準備してないし、何やろう…。


というわけで、いつかの学校で試みた「ガウスのたし算」をすることに。


「1から100までたすと、いくつになるかな?」というと、

みんな必死に最初からたし始めます。でも、途中でみんな疲労の色が。


そこで、「問題を1から10までにしてみよう」ということに。

これならできるぞと言わんばかりに、次々と「できた!55でしょ!」と。


ここで、「もっと簡単に答えを求める工夫をしてみよう」といっしょに考えることに。

何も話さず式を黒板に書き、1と10、2と9、3と8…を線で結んでやります。


そのまましばらく待ってると、「みんなイレブンだ」とつぶやく子が出てきます。

「いいねいいね、それで?」なんてやっているうちに、11のかたまりが5つあることに気づきます。



「よし、この工夫を生かしてもう一度最初の問題に取り組んでみよう」と言ったら、

こちらの予想以上にやる気マックスに。こういう姿、いいですよね。



ああでもない、こうでもないと試行錯誤の末…



みんな5050という答えを導きだしました。バンザイ!

(例えば上の写真の子も、ゼロの付け忘れに気づき、ちゃんと5050を導きだしましたよ)



「答えがあってればそれでよし」的な雰囲気を巡回しながら感じていた中、

今日の子たちは「どうやって答えを出そうか」と考えることを楽しむ雰囲気がありました。


間違ってもあきらめない、すぐに先生に答えを聞かず自分でなんとかしてやろうとする。

友だちの意見を参考にして、自分なりの解決策を見つけようとする。


そんな姿勢を見れたことに驚いたし、とてもうれしかった。

そうそう、大事なのはこれだよなって思いました。



「うちは村の学校だから、将来子どもたちが町に出た時に困らないようにしっかり教えたい」

とは、このクラスの担任の先生の言葉。


こちらこそ勉強になりました。