2011年2月23日水曜日

アカチがにぎやか

今日は同期のたけがアカチに来てます。

I君のワークショップのお手伝いという名目での廃人生活を営むためです。

オラオラしゃべり、オラオラパソコンしてたと思ったら、いつの間にか気絶するように寝てます。

「蚊帳の外」とは、まさにこのことです。



「あーやべ。もう寝ますよ、ボクは。」とすでに寝ているのにゴニョゴニョ言いながら

蚊帳の中にインしたので、ひとまずよしとします。



ちなみにI君のワークショップとは、教育実習生がいる小学校を何日かかけて巡回し、

ペットボトルや蚊取線香の空箱など身の回りの物で作る教材を先生に紹介するというものです。

平たく言えば、「こんにちは!みんな大好きワクワクさんだよ!」的訪問授業です。(ん、違う?)


これがなかなか、いやいやかなりおもしろく、

あんまりおもしろいものだから、他の理数科隊員もたくさん手伝いにやってきてくれて、

今アカチは隊員でちょっとにぎやかで、うれしいのです。

私のできることと言えば、コンビニのハイネケンとチーズを自慢することくらいですが、

それでもやっぱりにぎやかなのは、うれしいのです。


その様子は、少し落ち着いたらまた書きたいと思います。

2011年2月21日月曜日

トマトクリームパスタも、やればできる

このブログを読んでくれる旧知の友人や同僚は、私の料理能力の低さをよく知っているので、

「こんなレシピがあるよ」と心あるメールを送ってくれます。


せっかくのブログなので、本当はもっとガーナらしい料理を紹介するべきなのでしょうが、

今日はお礼をこめて、実践報告をします。


今回のご飯は「簡単!ツナのトマトクリーム風♡パスタ」なるものです。

クックパッドでクリティカルヒットを記録したレシピのようです。


ソースの材料は、

●ツナ缶
●トマト缶
●牛乳
●ケチャップ
●マヨネーズ
●固形ブイヨン

ということで、とりあえず部屋にあるものすべて総動員して臨みます。



任地のツナ缶が最近値上がりしていてなんだかなぁと思ったので、

まだ安いままのオイルサーディンで代用してみました。


そして、何よりこの「牛乳」を手に入れるのがかなりハイレベルのため、

ガーナ人がミロを飲む時によく入れる「IDEAL」というミルク缶で挑戦してみました。



フライパンにうわーっと材料を入れておっしゃーっと混ぜると、こんな感じに。



隣でゆでておいたパスタをどさーっと投入して、塩コショウで雰囲気を見てたら、完成しました。



おおー、こんなオレでもできるじゃん、パスタ!

と、思わず感動してしまうくらいおいしいものになりました。

何より早い、包丁使わない、簡単、安い。言うことなしです。


S先生、おいしくいただきました。ありがとうございました。

J先生の「炊飯器でできるケーキ」とか、Tさんの「ロールキャベツ」もやってみよう。


ちなみに、おかげさまで体重も増減なし、健康診断も異常なしとのことでした。

ありがたや、ありがたや。

2011年2月19日土曜日

これでいつ誰が遊びに来ても大丈夫だ

ハマターン(Harmattan)もきっと終わったことだし、ソファを天日干しすることに。

砂埃もダニも煩悩も、すべて払おうとしたのでした。



ミリセンツやジュニアたちが干すのを手伝ってくれました。

なので、「これが小手、これは胴。小手面というのはコンボだ」と伝授しました。

2011年2月17日木曜日

歌を歌ってくれて

今日行った学校の4年生には、11人の子どもたちが。

ずいぶんと授業に食いつきがよく、意見もよく出ました。


授業が終わってぐだぐだしゃべって、「じゃあね」と帰ろうとしたら、

わらわらと集まって腕をつかまれ「帰る前にお礼する!」と、11人で歌を歌ってくれました。

聞いたことないくせに、なんだかなつかしい響きの現地語の歌でした。


ああ、こうやって「みんな、やるよ!」っていうムードメーカー、必ず自分のクラスにもいたなぁ。

合唱コンや体育大会で定番の「ケンカ、女子泣く、そして誰か救世主現る」的なことを経て

うまくまとまっていたクラスも、そういえばあったなぁ。

うまく溶け込めず、人知れず泣いていた子もいたなぁ。


あの時のあいつやあいつは、元気にしているんだろうか。

高校に入って部活を辞めたいと言っていたあいつ、東京に行くらしいあいつ、

就職が決まったらしいあいつ、学校辞めて美容師目指すと言ったあいつ、

センター失敗したと言っていたあいつ、みんな元気だろうか。

去年受け持った学年はもうすぐ卒業、みんな元気だろうか。


目の前の子たちが何でもない授業にお礼をしてくれた。

そんなうれしい出来事が去年までお世話になった学校をふいに思い出させた。

あまりに突然で、ちょっとダメになりそうでした。


そして、今日もこのクラスに担任の先生は来ませんでした。

いないわけじゃなくて、来ないみたい。


今日はいい思いをさせてもらったけど、そんな自己満足に浸って

「よかれと思ってしていることも、実は本当の先生のジャマをしているだけかもしれない」

そんな可能性を疑うことを忘れちゃダメだな。

2011年2月16日水曜日

ふーん、バレンタインでしたか。

あ、なんか大事なことを忘れていると思ったら、先日はバレンタインデーでしたね。


昔、ローマ帝国の皇帝が「おい!ボーイ・ミーツ・ガールなんて歌ってる場合じゃねぇだろ!」と

兵士たちの結婚を禁止していたことがあったようです。

そんな中、こっそりと結婚を促していたキリスト教の司祭がいたそうです。

その司祭の名前が、バレンタイン。兵士からすれば、まさに「救いの神」ですね。

でも、結局バレて捕まってしまい、処刑されてしまいました。

で、バレンタインさんの処刑の日が2月14日だったということ。


というわけで、2月14日は男女が愛を誓う日、バレンタインデーとなったようです。

キリスト教由来のイベントなわけですね。

(あかん、うろ覚えです。異論反論オブジェクションのコメント、プリーズ!)


キリスト教由来なはずの割には、ガーナではあまり

「よっしゃー!バレンタイン盛り上がっていこうぜ!」という雰囲気を感じることができません。

いえ、あくまでもこれは私見です。ボクの人気がないだけです。

同期のだっくは、例えばホームステイ先から2丁のパンツもらったそうです。


またまた例えば、クマシのステーションには「それらしき物」が売ってましたよ。

(朝6時ごろのステーションにて。)



「チョコを」「女性から男性へ」贈るのは、ジャパン独特のようです。

「義理チョコ」という言葉も、日本語ならではなのでは。


でもさ、ガーナでもさ、なんというか全力投球ならぬ例えば「全力マンゴー」とか、

一球入魂にあやかって「ワンマンゴー入魂」とか、そんなのも持てはやされればいいのに。


「おはよう、結婚しよう」と簡単に言い放つガーナ人の女性よ!

「数打ちゃ当たる」的精神も大事だが、やっぱりさぁ!


「人の心配をする前に自分の心配をせよ」と聞こえてきたので、今日はここらで失礼します。

そうか、ここはガーナだから男の自分があげてもいいわけだな。


来年は義理マンゴーでも配ろうかしら。

2011年2月15日火曜日

オレンジを切って分数を教える

そういえば、授業交流会でベチェムの小学校へ行った時にこんな先生に会いました。

なんと分数の授業で、実際にオレンジを切って子どもたちに配っている!



「はーい、これが3分の1で、これが4分の1で…」

「どうだー、3分の1の4分の1も味は変わらないだろう?(笑)」



hands-onでpracticalな授業を実践しようとしているではないか!

しかも、オレンジ切るために自腹まで切ってる!

手だてがどうこうの前に、こういう気持ちの先生がいることに感動しました。


そして、なんとこの先生は子どもたちにノートを取らせる時に絵を描かせてました。

「文章だけより、こっちの方が分かりやすいし、楽しいでしょ?」ですって。



当たり前ですが、ガーナにもいろんな先生がいます。

そして、「いっしょにがんばりましょう」と言える先生と出会うと、やっぱりうれしいもんです。

2011年2月14日月曜日

ベチェムで授業交流会

理数科分科会の「授業交流会」に参加してきました。

年に数回、こうしてお互いの授業を見せ合ってはスキルアップを図っています。

今回の会場は、ベチェムという街。同期のたけの任地です。


あいのりワゴンの「トロトロ」にみんなで乗ってベチェムへ。



小学校と高校に分かれて、授業実践します。

自分も小学校でやらせてもらいました。屋外で理科のフリして道徳の授業です。

「ほらぁ、正直に生きないとね、おてんとさまは見てますよー。」



学んだこと、ふたつ。

ひとつめは、「みんな、準備がすごい!」

ガーナの授業(そして私の授業…)はいわゆる chalk and talk に陥りがちなのですが、

それを打破するための具体的な手立てが提案されていました。


こちらの隊員は、子どもに操作させて数量感覚を養わせようとグループ活動を取り入れました。

英語で言うところの hands-on を地で行く授業でした。

アラビア数字で数をとらえられない子どもに配慮した教材を作っていたあたりもさすがです。

「誰も置いていかない」という姿勢が随所に見られました。



こちらの隊員は、割り算の授業を。

実際にあめ玉を黒板上で動かしながら数が分かれていく様子を見せ、

子どもたちと丁寧にやり取りしながら進めていきました。

ガーナ人が「理想の授業」を語る時には、practical という形容詞をよく使うのですが、

この授業の流れや準備した教材はまさに practical と呼ぶにふさわしかったと思います。


やっぱり、いい仕事はいい準備からです。



ふたつめは、「私たちはカネじゃなくて、ヒトの力で勝負している」ということ。


授業が終わった後、この学校の校長先生が開口一番に言いました。

「私たちは校舎がボロボロでお金もない、だから経済的にサポートしてほしい。」


授業の講評が来ると思っていたのに、こんなコメントは残念だなぁ…と思っていたら、

私たちの様子を見に来てくれたクマさんがバシっと言ってくれました。



「我々はヒトの力でサポートしている。彼らの授業から学ぶものを見つけてほしい。」



あ、クマさんというのはJICAで働くガーナ人スタッフの方です。

決してタモリとかたけしとかと仲のよい、こっちのクマさんじゃないです。


この時のクマさん、マジでカッコいいと思いました。

ガーナ人がガーナのことを考えてガーナ人を説得するということは、

やっぱり影響が大きいような気がします。


にしても、日本人となるとカネを持っているイメージが先に来てしまうのか。

カネがあるからいい授業ができると思われたら、それは全然違うのになぁ。

これはもう、少しずつ出会った人に「いっしょにがんばりましょう」とやるしかないかなぁ。



そんなことをぼんやり考えながら、授業の反省会。

授業の流れや教材の準備の仕方などを語り合いました。

テーブルにビール瓶が見えるのは、気のせいというか合成です。



ホスピタリティをもって企画してくれたたけとハルちゃんに感謝します。

この交流会の様子は、こちらから愉快に伝わってきますので、皆さまぜひ。

2011年2月12日土曜日

みそ汁みそ抜き



この調子で「きつねうどん、きつねと麺抜き」とか、

「牛丼特盛、でも肉抜き」なんかも作ってみます。


あああああ(泣)。

2011年2月11日金曜日

正直、ビビりました

学校からの帰り道、バイクでオラオラ走っていたら、すっ、水牛が…。


来ーるぅー! きっと来ーるぅー!



かかって来いやぁー! …ってウソです、ごめんなさい!

お金ならいくらでもあるからー!(ないけどー!)



あ…。



あ~。



水牛のキャプテンが人間様だったので、みんな私には目をくれずゆーっくり歩いて去りました。

「愛知の教員、水牛と格闘の末死亡」というYahoo!ニュースにならなくてよかったです。

2011年2月10日木曜日

マラリアにかかったら

うちのパパさんは、警察の署長さん。

いつも元気なのですが、今日はずっと寝てました。


で、夕方になってうめき声とともに起床。



自分:「パパさん、大丈夫?」

パパ:「おー。死ぬかと思ったが、もう大丈夫だ。ガーッハッハッハッ!

自分:「死ぬ?どうかしたの?」

パパ:「まぁな。ちょっとマラリアになってね。ガーッハッハッハッ!

自分:「…(唖然)。病院行ったの?」

パパ:「黒人は病院がキライなんだよ。でもな、これ飲んだから大丈夫だ!



そう言って見せてもらったのが、Malta。

モルタです。うちの同期のモリタではありません。

そして、残念ながらこいつは薬ではなく、ただのジュースです。



自分がマラリアに罹ったらMaltaを…、じゃなくてアクラに搬送してもらいますから、

そこんとこよろしくね、パパさーん! 日本人は病院が好きなのよー!



と、よく分からないことを訴えてしまいましたが、

とにかくパパさん、お大事に。Maltaに頼って死なないように…。

自分も、2年間予防薬がちゃんと効きますように…。

2011年2月9日水曜日

別に、罰を受けているわけじゃなくて

黒板を写している様子を見てて、



なんか違和感あるなぁと思ったら、右の子、ひざまづいてました。


こういう子、特に低学年に行くとけっこう多いかも。


そうだよね、ちょっと足届かなかったね…。

それもそのはず、机といすがくっついて常にワンセットになってますから…。



「切っちゃえばいいのに」「あ、でもそんなことしたら怒られるか?」と脳みそ内で独り言。

うーん、まぁHalf for do.(ないよりマシ)か…。

2011年2月8日火曜日

豆撒き 豆打 鬼打豆

「オレの一番好きなおやつはなぁ…。」と今日の校長先生がくれたのは、

煮たグラナッツ。炒ったものばかりなので、なかなか珍しいです。



「どうだ、せっかく来たんだからアフリカを感じてくれよ!」と言ってくれました。

でも、アフリカを感じるよりも、なんだかなつかしさを感じました。




そうだ、思い出した。 濡れピーナッツだ。

2011年2月7日月曜日

ここにもあった!

ここにもありました、給食実施のサンプル校。

炊事は教室の横の、こういう所で。



メイズをよいしょよいしょしてます。



今日はライスの日。準備ができたようです。



ご飯の時間になると、我先にと手を洗い、



行儀よく並んで、



わらぶき屋根の下で仲良く食べます。



平和だねぇ~、なんて写真を撮っていたら、



わっさーと寄って来たので、カメラはおしまい。

ジャマしてごめんよー。



2011年2月5日土曜日

勉三さん的インドミの追究

インスタントラーメン「インドミ」を、インスタント臭くなく調理すること。

これも、私の大事な活動のひとつです。たぶん。



今日はチキンストックと玉ねぎ、にんにくでスープを作り、

麺を煮ながらトマト缶を投入しました。


責任の一切を、トマト缶に背負わせようという作戦。

汁が飛んでしまうんじゃないかというくらいまで煮てみましたが、

ミネストローネのでき損ないのような味に終わりました。




活動、がんばります。

2011年2月3日木曜日

村に行けば

今日は、APEYIMEというファー・イン・ザ・ブッシュの学校へ。



朝の段階で誰も先生が来ていなかったのですが、自分の授業の途中にポツリポツリと数名。

あいさつを交わすのですが、木の下でボーっとしたり、なんだか様子がおかしい。



授業が終わって、「いやいや、今日はありがとう。我々は村のボランティアでね…」と。

…え、先生じゃないんすか!


「この村には先生が少ないから、こうして子どもが危ないことをしないか見てるんだよ。」

「給料?そんなものは出ないよ。生活は厳しいね。」


ボランティアには18歳と15歳の少年も。うーん…。

こういう状況、テレビや資料の中だけではなく、本当にあるんだと。

だからといって、何が言いたいと聞かれたら、それはそれで困ってしまいます。



ただ、「あ、オレ、ここに必要とされているかも」と勝手に美しい錯覚を抱いてしまい、

「なんだか、がんばっちゃおっかなー!」と勝手に盛り上がっている自分がいました。


子どもと、子どもの面倒を見る人がいれば、「学校」や「教室」にはなるもんね。

つきつめていくと、やっぱり先生が大事だなって思い知らされます。



また来ますね。

2011年2月2日水曜日

コンビニができました、たぶん

任地アカチのメインロードは、アクラにつながるコンクリートの道。

その道沿いには、ガソリンスタンドがあります。



その中に、最近なんと「コンビニ」のような店がオープンしたのです。



そして、信じられない品ぞろえなのです、これがまた!



ハイネケン(とかいろいろ)! おらが町も、大都会の仲間入りか!



チーズ! もうアクラから買ってこなくてもいいんだ! カルシウム摂って背伸ばすよ!



フルーツジュース! 100%(たぶん)で、ビタミンチャージ!



リキュール各種! そしてそれを背にするお姉さま方!

私の名前を聞く前に「ねぇねぇ結婚してよ~!」と言うのは順番ちがくね?!




冷房完備のこの店、一応24時間営業と言っているので、

ほんとかどうかはこの際置いといて、もうコンビニと呼んでしまいましょう。

その方が、なんだか楽しいもんね。


ガーナ隊や日本のみなさん、アカチに来たらハイネケンとチーズで、

なんならスクリュー パイル ドライバーやノンアルコールで楽しくやりましょう。


遊びに来てねー。

2011年2月1日火曜日

学ぶことをやめたら

ガーナの教育用語にINSETという言葉があります。

日本語で言うところの、「校内研修」といったところでしょうか。


教職に就く前、すなわちpre-serviceの段階である教員養成校などで学ぶことも大事ですが、

教職に就いた後、すなわちin-serviceの状態でも学び続けましょうねということで、

in-service training、そのいくつかの文字を取ってINSETと呼ばれています。


論文やら研究授業やら各種サークル、教育図書などで学び続ける日本の先生からすると、

「あったりまえじゃーん、そんなの」と言われそうですが、

ガーナでは2005年からJICAの支援の元、この校内研修の普及や質の向上を求めています。


そのためには、まずはいくつかの地域を先だって育成しようということで、

「パイロット」と呼ばれるモデル地域が全土から10郡選ばれました。

そして、わがアカチもパイロットのひとつなのです。やるじゃん、オラの町。


と、ここまではJICA事務所での勉強会や配属先の資料で知ったお話。

英語、訳し間違えていたらゴメンナサーイ。



何はともあれ、まずは見てみないと。

今日は郡内全校で一斉にINSETが行われる日ということで、見学へ行きました。

教育事務所のINSETコーディネーターといっしょに、ある学校をバイクで訪問。


研修の方法は主に次の3つが提案されています。


「生徒を相手にした研究授業と協議会」(Demonstration lesson)

「先生が生徒役になって行う模擬授業」(Peer teaching)

「授業に活用できる教材開発」(Teaching - Learning Material; TLM)


今日は6年生のICTの研究授業です。(※ICT=情報通信の授業、主にパソコンとか。)



指導案もちゃんと用意して、



なんとパソコンも用意して、



しかも、電源も向こーーうの方から延長コードをリレーして、



気合いの入れっぷりが伝わってきました。その姿勢たるや、すばらしい。


にしても、この若い先生、緊張してたなー。

自分も研究授業とか授業参観の日はこんな感じだったんだろうなと、こちらまで緊張。



その後の協議会。カリキュラムリーダー(研究主任)が司会となって意見交換します。

参観した先生からは、

「パソコンのマウスの使い方、あれはアタシ知らないわ~。」

「CPU?あれ、もっかい教えてくれよ。」

などなど、自分もすっかり子ども目線になってしまい、なかなか授業分析にならない…。


そんな中、校長先生はズバリと言いました。

「先生の知識が豊富なのはよく分かったが、もっと的を絞って授業を展開するべきだ。」

おー、確かにその通りだ。

これをきっかけに、少しずついろんな意見が出始めました。



討論が一通り終わり、コーディネーターが総括しておしまいだと気を抜いた瞬間、

「ジュン、お待たせ。最後はあなたの番よ。好きなだけしゃべってちょ!」と校長先生。

うーん、どうしよう…。


ここまで参観して思い出した言葉がいくつかあって、

まずは、かつての勤務校の研究主任だった先生の言葉。

「教師がしゃべればしゃべるほどアカンな。できるだけ生徒にしゃべらせないと。」


もう一つは、自分が6組担任だった時の、2組担任だった先輩のつぶやき。

「教師が一方的に説明すれば3分で終わることを、50分かけて生徒に見つけさせること。

こうやって考えれば、だいたいの授業はおもしろくなるし、生徒は忘れない。」


さらには、糸井重里氏が言うところの、

「完成形で教えてもらうよりも、いっしょに考えながら、

いっしょに見つけるほうが、人間の興味をひく。」ということ。



というわけで、よかった所や参考にしたい点を挙げながら、


・授業のめあてが先生用になっているが、

子どもの言葉に置き換えると授業が魅力的になるのでは。

(※「生徒は5つのPC用語を説明することができるようになる」→ 例:「ネームカードを作ろう」)


・最終的に学ばせたいことを導入部でドンと見せるのも、一つの手。

(先生がカッコいいネームカードをPCで作っていたので、ぜひ活かしましょうと。)


・覚えさせたい用語は先生がたくさん説明しておしまいではなく、

できるだけ子どもがたくさん使って覚えられるような活動を取り入れてみる。


・黒板のどこに何を書くかを計画しておくと、先生にも子どもにも授業が整理される。


…ということが言いたかったのですが、果たして英語で通じるか不安だったので、

その場で「もしも自分だったら的妄想授業」をしてきました。


自分ですらできないのに、エラそうにね…。

通じたかなぁ、どう思ったかなぁ。


そして、授業は先生が何を話したかだけではなく、そこから子どもがどう学ぶかこそが大事で、

それを評価するには、子どもの様子や反応を見るべきだと思うので、

今度は子どもの様子も見た上でぜひ語りましょうね、

できれば協議会のテーマもあらかじめ決めておいて、とも。


だって、みんな後ろで椅子に座ったまま授業を見てるんだもん。もったいない。



「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない」

(Roger Lemerre :サッカー・フランス元代表監督)ということで、

「先生たちのお勉強会」とどんな風にかかわるか、これも活動の核となりそうです。


がんばった先生を批判せず、温かな言葉で終始討論されていたのには好感がもてました。

こういうところ、ガーナええがなです。