そのことで、教育事務所(GES)でミーティングする機会も増えてきています。
ガーナががんばって取り組んでいることのひとつが、INSETと呼ばれる教員研修。
アカチの小学校でせっかくボランティア仲間が授業をしてくれるのなら、
郡内の先生たちを招待して参観してもらって、学んだことを持ち帰ってもらって、
自分の授業やINSETとかに生かしてくれたらなぁ、と考えています。
というわけで、「今後のINSETに生かす」ために「ガーナ人先生を招待する」ことについて、
10人のサーキットスーパーバイザー(CS)に大きく助けてもらっています。
今日はCSとミーティング。
互いの進捗状況を確認しようと思ったら、あるCSが突然、
「これは何のことだ?オレは聞いていないぞ。え、JICAが来る?」なんて言い出しました。
あまりのファンタジスタ発言に、一同騒然。
この方、1回目のミーティングにちゃんと来てくれていました。
むしろ、開閉会式のお言葉もよろしくとお願いさせてもらった「キーマン」です。
なのに…。
こういうこと、訓練所仲間の苦労話やガーナ仲間の涙話を散々聞いているので、
十分覚悟はできているはずなのに、いざ自分が対峙すると思わず、
「おのれえええっっ!!!!」と横隔膜のあたりがメラッと燃えてきます。
しかし、それ以上にそこに居合わせているガーナ人スタッフが、
「何言ってんだよ、オメエさんはよぉ!」
「JUNから先月説明聞いて、いいねいいねって握手してたじゃないかよぉ!」
とガツンガツンに攻め立てているので、自然とこちらは冷静になります。
攻め立てられるCSは、必死に抵抗します。
「オレはいなかったぞ!お前たち、その時オレを誘ったか!」(※誘ったし、来てくれた。)
「だいたい、このハンドアウトは何だ!初めて見たぞ!」(※その時渡した。)
この様子を目の当たりにして、「目には目を」とはこのことかと思いました。
話し合いを前に進めたいのに、やったやらないの水掛け論。
お互い自分が正しいと信じてやまないので、話の収集がつかない。
必死に自分の体裁を守っているCSの姿に、何だか申し訳なくなってきました。
忘れないうちに、本日の反省。
・「(自分が)言った」と「(相手に)伝わった」は違う。
・「(相手が)納得した」「(相手が納得して)実際に行ってくれた」はもっと違う。
・いろんな角度、人、時間からリマインドすることが、とっても大事。
・怒ったら、負けだ。(ここ、「美男ですね」のファン・テギョン風に読んでください)
…って、当たり前のことばかりか。
この「当たり前」をガーナ人とでも当たり前にできるか、修行です。
ちなみにガーナ隊、こういう場面で「大人の対応」ができる人ばかりで、すごいです。
にしても、正しいことを言っていたCSも、正しすぎて悲しかったなぁ。
いくら正しいからといって必要以上に相手を追い詰めるのは、悲しいなぁ。
なーんて、普段はこんなこと思わないのに、雨のせいかなぁ。
「目には目を」では世界が盲目になるだけだ。 (ガンジー)