ガーナで青年海外協力隊・22年度1次隊小学校教諭として活動しました。 公立中学校の英語教員として籍を置いたまま、現職教員参加制度を利用させてもらいました。 このブログが特にガーナや協力隊活動に興味がある方へ何か参考になればうれしいです。
2011年11月21日月曜日
ストロー多面体の作り方と授業の例を少し
数々のガーナ理数科隊員が実践してきた、ストロー多面体。
「いいものは、いい」ということで、私もこの学期はずっと実践してます。
こちらが教科書に出てくる立体たち。ストローの力を借りて登場です。
では、作り方です。
ここからの図は、わくわくさんの報告書からの抜粋です。
私の2年の活動、どこまでも人のふんどしを借りて相撲を取ります。
① ストローを4等分に切ったものに切れ込みを入れる
まずは、立体モデルのジャンクション部分を作成します。
ていうか、これができたらほぼ終了です。
短い部分と長い部分ができるよう、
真ん中から少しずらして「首の皮一枚」状態の切れ込みを入れます。
そして、短い部分には縦に切れ込みをスパっと1本(そんなラインが見えますね)。
長い部分にも下から縦の切れ込みを入れますが、
こちらは「首の皮一枚」の切れ込みを少し手前でハサミを止めなくてはなりません。
長い部分に100%の切れ込みを入れてしまうと、次の行程でストローがうまくはまりません。
② ストローを組み立てる
①の作業を繰り返していくつかパーツが集まったら、それらを組み立ます。
合い言葉は「ショート・イン・ロング」です。
まず、パーツを2つ手に取り、片方の「首の皮一枚」をオープンします。
で、他方の短い部分を、オープンした側から長い部分に入れます。
短い部分には縦一本切れ込みがバシっと入っているので、
簡単につぶれてくれて入りやすくなってます。
興味をもってくれたガーナ人先生にこの作業を伝える時は、
「オープン!」「ショート・イン・ロング!」という中学1年生もビックリの英語で伝えています。
③ ショート・イン・ロングを繰り返す
今回の図は足が4本あるジャンクションを作っている様子です。
4本のパーツを「ショート・イン・ロング」で組み立ます。
最後の「ショート」を最後の「ロング」に入れたら、ジャンクションの完成です。
前行程でストローをしっかり押し込みすぎると最後のピースがうまくはまりづらいですが、
二つ三つ作っているうちにすっかり慣れることでしょう。
あとは、エッジになるストローをお好みの長さに切って用意しておけば、授業準備完了です。
四角錐の頂点のみ足が4本必要で、
例えば立方体や三角柱、三角錐などはすべて足3本のジャンクションでいけます。
パーツごとにストローの色を変えれば、授業もトロピカルな気分で行えます。
まずは完成品を見せて、「四の五の言わず作ってみんしゃーい!」と言って、作らせます。
手こずる子も入れば、圧倒的な早さで仕上げる子も。
楽しそうにやってくれる日もあれば、真剣になりすぎて(?)ケンカが勃発する日もあり、
同じ授業でも学校が違えば反応も違うということで、こちらとしては日々新鮮であります。
その後に立体の名前を確認したり、それぞれのパーツの数を数えて黒板にまとめさせたり。
先にモデルを試行錯誤して組み立て終えているので、数を数えるのは比較的よくできます。
この教材は、先生のウケもよろしいようです。
「これ、接着剤使ってるんだろ?」「つまようじで支えているのか?」という先生たちと
子どもたちが板書をノートに写している間にいっしょに作ったりもしています。
1日1校で巡回している中、授業後は立体モデルを置いていくという太っ腹なことしてます。
明日の学校のストローを組み立てるために、夜も眠らず昼寝してという毎日です。
私の現任校のHPにも書いてあった「授業に一工夫を」が、
ガーナ人先生に少しでも伝わったらと思います。
言葉足らずな説明で、ストロー多面体の作り方が伝わらなかったらごめんなさい。
コメント、メールなどお待ちしております。
特にガーナ隊メンバーはいつでも電話してね、はるちゃんに。
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3 件のコメント:
あっ、短い方に切れ込みを入れると上手くいくのですね。。
めっちゃ頑張って潰して入れてました(笑)
3本のジャンクションとか作るときに、首の皮一枚の残し方が悪いとはまり難いのですけど、、、
これはどうしたらいいのですかね?
先にストローを切らずにはめていきながら切るのですかね?
ショートインロング・・・大爆笑!!!
明日それ使います。
コータくん!
先にストローを切らずにはめていきながら切るっていうハイレベルなことはしてないなぁ。
どれくらい切ればはまりやすく、しかも強度も落とさない「首の皮一枚」状態が作れるか。
これは私にとって試練の道です。
言うなれば「指でテロンテロンってした時にイマイチ戻りが悪いけど、かと言ってへこたれもしないしぶとい状態」が、いいストローです。
…なんのこっちゃ。ハサミの先が私たちに教えてくれるようになるでしょう。そしてその時にはすでに帰国プログラムでしょう。
任国外の写真、いいねぇ。
はるちゃん!
誰かから電話かかってきた?(笑)
勝手に名前出してごめんね。
最近会ってないので、ちょっとちょっかいかけて怒らせてみたかったの。
中学生みたいでごめんね。
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