2010年9月30日木曜日

ほろ苦いデビュー戦

お久しぶりです。イースタン州のドドワという町に行ってきました。

所属する「理数科分科会」の「授業交流会」に参加するためです。


同じガーナでも、町が変われば様子もまるで変わり、

やっぱりどこかへ出かけるのはとても楽しいものです。


で、肝心の目的は「ガーナで授業デビューを果たすこと」であります。

うーん、緊張するけど、とりあえずみんなでおいしいものを…



自分は4年生に九九の授業を実践しました。


「えっ?4年生に九九って、シラバスと合ってなくない?」というあなた。

さすが、その通りです。ガーナでも2年生にやっている「はず」なんです。

でもね、「やった」と「分かった」と「自分のものになった」は、それぞれ違いますよね。


前任の方が活動終盤に力を入れていた九九の定着、

まずはこれにひたすら取り組もうと思っています。



本時の授業のポイントを


★1 九九を練習する機会を確保する手立て

★2 子どもたち同士のかかわり合い


にして挑戦してみました。


いや~、知らない教室に飛び込んでいきなり授業、

しかもイングリッシュでっていうのは、とても緊張しました。


名前と「アリガトウ」「スゴイ!」の3つを紹介して、スタート。



任地で1セディのノートを買って、1枚1枚に計算式をたくさん書きました。

で、それをペラペラめくって、順番にあてて答えさせる活動が授業の導入。


先輩隊員からのアイディアです。なーるほどね!



ここで「3+3+3+…」と9回書いた計算式で、かけ算にもっていきたかったのですが、

子どもたちは指で数えたり、紙に線を書いて数えたり、黙りこんだり…。

かけ算で答えをパッと出した子は出てきませんでした。


「3はいくつあるかな?」と切り返してみたのですが、「9個」と答えるものの…。

結局、こちらが「こういう時はさ、かけ算使えばさ…、ね!」とパワープレイ。


うーん、分かりづらかったかな…。


ちなみに「3が9個」なら、日本では3×9だと思うのですが、

英語では There are / You can see / You have nine (of) 3. となるので、9×3となるんですね。


へぇ~。語順が違うと、数のとらえ方も変わるのか…。



前任の方が教育事務所と共に作って残してくれた「九九表」を活用します。

4グループに分けて、今回は3の段をそれぞれ練習しました。


「できた!」というグループには「本当かなぁ、試してみようか?」と声をかけてみたり、

参加しない子には手をつないでみたり、

スラスラ言えた子には、その参加してない子とかかわらせてみたり…。


お互いがかかわり合いながら全員参加、同時に練習機会の確保ってのはやっぱり大変です。

でも、先生が一方的に話すのではない、いわゆるこの「ニッポン的授業」、

任地でも挑戦してみたいです。



最後は「九九しりとり」でチーム対抗戦。

黒板にかけ算を書き、次の子は前の式の最後の数を使って式を書くというゲームです。


ガーナではあまり子どもが動くってことがないらしく、

今回の子どもたちも様子をうかがいながら「それなりに」盛り上がりました。

まぁ、最終的にはガチャガチャになったのですが…。



参観してくれた他の隊員からは、ものすごくたくさんいいアイディアをもらいました。


学校隊員と言っても、ガーナに来る前の職歴は実にさまざま。

先生じゃなかった人と、または他地方で先生やっていた人といっしょに先生するのって、

本当に楽しいです。


自分としては導入の仕方、グループ活動の指導、ゲームのコントロール、本時のまとめ…

日本で働いていた時の感覚が一気によみがえった感じがしました。

その感覚っていうのは「うまくいかねぇな、チクショー!」という、

授業や部活、生徒指導でよく感じていた悔しさとかもどかしさとか、

「どうしたら…」だったり「次こそは…」みたいなものです。


今さらだけど、授業ってむずかしいなぁ。

でも、次会う時にはって考えると、やっぱり授業はおもしろいなぁ。


ほろ苦いデビュー戦でした。任地に帰ってがんばろう。

そして、この先輩隊員たちの授業が、またすごかったのよ…。(つづく)

2010年9月27日月曜日

フライドライス屋の歩き方

最近の楽しみは、フライドライスを食べること。

フライドライスを漢字で書くと「炒飯」ですね。


アカチでも、お気に入りの店をいくつか見つけました。


あぁ、選べるというか、選択肢があるってことが本当に幸せだー。


かつても「吉野家 → すき家 → 松屋」という牛丼ローテーション、

あるいは「海龍 → 元気ラーメン → キッチン蔵」という完全地元密着ローテであり、


ガーナでも「今日はどこへ行こう?」って考えられるなんて、ステキすぎます。


まずは1軒目。

だいたいどんな店も「あれ?こんなところに飲食店?」という感じで、ポツンとあります。


ここでオーダーし、



こんな所で食べます。



ここの大盛りは2セディ。チキンも野菜もついてます。

サフランみたいな香辛料で米が炒めてあって、食欲をそそります。

「シチュー」と呼ばれるトマトベースのピリ辛ソースも、なかなかいいぞ。



さて、お次は最近オープンしたピカピカのお店。



トニーという若い兄ちゃんが、威勢よく切り盛りしています。

いつもカッコいいシャツ着てて、名前もすぐ覚えてくれて、いい感じです。



味の決め手は、中国から仕入れた紹興酒。アジア人にかなり親近感を抱かせる味付けです。

あえて米に芯を残しているのは、本格派リゾットを意識しているのか、ただの水加減ミスなのか。


大盛りで2セディ。チキンにはマヨネーズも。マヨラーへのご理解ありがとうございます。



3軒目は、私のイチオシ店です。ここのライスは、本当にうまい!



ライスはあえて炒めず、トマトの酸味とチキンのコクが染みたシチューで勝負。

これが格段にウマい。


そして、盛り付けてくれるサラダが絶品。

パスタと野菜、ゆで玉子をマヨネーズで和え、てんこ盛りにつけてくれます。

野菜不足にはならないだろうなぁ。



大盛りで2.5セディ。栄養は金で買おう。


しかし、この店には唯一の懸念が。


それは、皿をこんなたらいでピチャピチャと洗って、シスターの服でキュキュっと拭くだけという…

ゆえに、皿は常にオイリーな状態であるという…



ガーナに来て3ヶ月、私の胃腸も少しは鍛えられているようです。


追記

筆者はしばらく旅に出ます。ていうか、もう出てます。

いや、遊びではなく、「理数科授業交流会」というちゃんとした行事なのです。

日本時間の木曜日の夕方には、またお会いしたいと思います。

では、また。

2010年9月25日土曜日

ガ英研(5)

ガ英研の皆さま、こんばんは。第5回目の定例会でございます。

それでは、さっそく。


★ ハウ・フォ・ドゥ

水がなくって電気もなくってという生活がけっこう普通になっているここ最近。

で、ママさんが最近「ハウ・フォ・ドゥ」ってよく言うようになったんです。


でも、それがよく聞き取れず、「How's four doingって何だ?」と聞いてみました。


そしたら、「エーッ!知らないのー!」となり、

「知らないから、意味を教えてちょうだいよ」と聞き返したら、

「意味と言われても…。ハウ・フォ・ドゥは、ハウ・フォ・ドゥよ!」とテンパられてしまいました。


困ってしまったママさん、すぐにご近所さんを呼んで

「KOFIにハウ・フォ・ドゥを教えてあげて!」と、井戸端会議がスタートしました。


それにしても、近所のオバさんが駆け付けるのは、フレッツ光よりも速いと思います。



そしたら、学校の先生をしてる向かいのおばちゃんが、

「ハウ・フォ・ドゥは、Half for do.よ。」と教えてくれました。


そして、裏に住んでいる畑のおばちゃんが、

「Less is better than none.ということね。」とのたまいました。


なーるほど、要は「ないよりマシ」ってことね!

これは、ここでの生活の重要表現ですな!慎ましく生きたいと思います。



そして、これは世界的に通用する英語だと言ってはばかりません。

「アメリカでもイギリスでも通じるんだから、日本の子どもにも伝えてよ!」とのこと。


本当かなぁ。でも、そういう知識も Half for do. ですよね。


発音も語彙も独特に感じますが、ガーナ英語も立派な一つの「英語」です。

2010年9月24日金曜日

人を選ぶ時には

私の配属先は、日本でいうところの各都道府県教育委員会くらいらしく、

ということで、私の活動は主に学校の先生、たまに指導主事という具合です。

今回は、めずらしく指導主事としての活動です。こんな若僧がいいのかしら…。


JICAは協力隊を派遣する以外にもいろいろな支援を行っているのですが、

その中のひとつに、各国から推薦された教育分野にかかわる人材を日本に招待し、

3週間の研修を提供するというプログラムがあります。

今年のガーナ枠は2名なのですが、その2枠ともアカチから出そうという何ともうれしい話が。


郡の校長会で広報したところ、2名の希望者がやって来てくれました。

両方とも女性の小学校教諭です。

1枠は教員養成校の教授用なので、当方は1名にしぼらなくてはいけません。

ということで、今日さっそく選考会を行いました。



人事にかかわる仕事は、生まれて初めてです。

いざ選考をする立場になると、いろいろと考えさせられました。


「どういう人に日本へ行ってほしいのか?」

「その人が日本から帰って来て、どんな波及効果を期待するのか?」


求める人物像をちゃんとこちらが持っていないとあかんなと痛感。


大きなお金が動くプロジェクトだけに、公平さを欠いた場合は

即座にねたみや犯罪被害の対象になるからね、と教育長。


そうだよな、日本人は金持っていると思われているし、この町でねたまれたら生きていけない…。


不安を胸にしながらも、人事局長やスーパーバイザーらと相談して、

求める人材像を描き、質問のプランを用意し、評価基準も作って、

面接内容を点数化して結論を出そうよという話に。


いつもバナナやポリッチをかじっているオジさまたちも、やる時はやるよ!



2名とも、自分の授業観や帰国後のアクションプランを熱弁してくれました。

「なーるほど、そうやって考えているのね」と、こちらが勉強になりました。

定義を教えるだけではダメ、生徒に考えさせたい、実験や活動を多く取り入れたい…。


なんだか、今後の自分の活動にリクエストをもらったような気がしました。


「日本はお金がたくさんあるので、教材は何でも買えるからうらやましい」

というコメントについては、ちょっと違うかなぁとも思いましたが…。


お金をかけずに授業を工夫しようよって伝えるのも、大事だなぁ。


日本の先生は、お金で解決しているわけじゃないぞー。



満場一致、無事に1名にしぼり終えました。もう1名の先生、今回はごめんなさい。

今週いっぱいは、この手続きに専念します。


この人とともに何ができるか、はじまりはこれからです。

2010年9月23日木曜日

うれしはずかし始業式

雨季にしてはよく晴れた今日のよき日、ついに念願の始業式です。


延期の延期で、三度目の正直。ここまで長かった…。


今日は各小学校へ指導主事の方といっしょに、あいさつ回りです。

各小学校と言っても、99校あります。そして、管轄地域はとんでもなく広いです。


今回はその中でも特に遠い学校から回っていこうという作戦です。



遠い学校は、事務所から2時間ほどかかるとのこと。

日本の道路なら2時間はすぐだと感じるのですが、ガーナはこういう道なので…



同期のやすぽんがパワープッシュする吉幾三の「俺ら東京さ行くだ」が、

頭の中でヘビーローテしています。


    テレビもねぇ~!ラジオもねぇ~!
    車もそんなに走ってねぇ~!



将来的には、自分ひとりですべての学校を順番に巡回していくことになります。

つまり、バイクでこういう道をひた走るんです。本当に大丈夫なのだろうか…。


ちなみに、地図というものは一切ないということ。

「風向きと太陽の傾きがカギを握るね」と、指導主事。


「オレはデューク東郷かっ!」と心の中でツっこみましたが。


頼みの「第一村人」的な人も、100%現地語だし…。



本当に約2時間後、最果ての村に到着しました。

そして、最初の学校へ。とってものんびりした雰囲気です。



校長先生らにあいさつした後、子どもたちにもあいさつをしたのですが、

つたない現地語でカタコトあいさつしたら、びっくりするくらい大ウケ!

日本の学校では狙いにいく度にスベっていたので、こちらが恐縮してしまいます。


細かい話は英語で挑戦しましたが、すごく真剣に聞いてました。

話の合間に「エー」「ヨー」など、しきりに相づちをうって聞く姿に感動。


大勢に向けてしゃべっているので、ともすればボーっとしてしまいがちですが、

彼らはまるで「自分だけに話してくれているんでしょ?」という様子です。


この心構え、めちゃくちゃ大事だよなと感心しました。

日本の若者よ、この姿はガーナから学ぶべし。


ていうか、小学生ってこんなにカワいかったっけ…!



そんなこんなで、4校目の学校にて校長先生からありがたいリクエストを。


「私たちはちょっとご飯食べるから、おもしろい話をしてあげて。ヨロピク!」


Hey!  In Japanese, we call it mucha-buri!


しかし、ここでノーと言ったら協力隊の名が廃るということで、よろこんで臨むことに。


自己紹介、好きな食べ物、趣味…。

お見合いでしゃべりそうなことをひと通り触れてみたものの、2分しか間が持たず。


どうしよう、このまま撃沈か…。


必死でバッグを探ってみたら、神様は救ってくれました。ハーモニカのおでましです!


かつて訓練所でイケメンな仲間がハーモニカを吹いていて、

もしかしたら自分もイケメンになれるかもと思って手にしたという、それは不純な動機でした。


イケメン入りは無念でしたが、まさか今ここで役に立つとは…。

田代まさし並みの小ネタを用意してくれた神様と、同期のイケメンたちに感謝します。



唯一の持ち歌「故郷」を吹いたところ、予想以上に大盛り上がり!

リクエストに応えて、日本語の歌詞も伝えながら楽しい時間を過ごしました。セーフ!



今回のあいさつ回りには、新1年生にマグカップのプレゼントを配るというミッションもありました。

プレゼントで「釣って」、少しでも就学率を上げようという国の作戦らしいです。



で、このマグカップを配る時にも感心することが。


それは、どの学校でも必ず両手で受け取り、「ありがとう」と言葉を添えていたこと。

このあたりのしつけは、さすがです。まさに、ガーナええがな。


おじぎの代わりに、ひざをヒョイっと曲げて感謝する姿も、何とも微笑ましいです。



でも、点呼を自分たちでさせる時、1から順番に数えることはなかなか難しいみたい。

「1、2、3、5…あれ?」みたいな感じです。算数の授業、がんばります。


何はともあれ、無事にスタートしました。

しばらくは、事務所から徒歩圏内の学校で授業観察です。



2010年9月22日水曜日

延期の延期

延期になった始業式も、いよいよ明日だと思った矢先、

その日が祝日であることが判明。よって、本日もまた休みです。

延期した日が祝日だってこと、前日まで政府も含めてだれも気づかずにいたというミラクル。


ちなみにガーナでは、ラマダン明けの祝日など、月の周期を見て決めるパターンもあるとのこと。

というわけで、「明日祝日になったからねー」というのは、ちょくちょくあるようです。


今回は、初代大統領エンクルマの誕生日ということで、すでに分かっていたらしいのですが…。


活動が始まらない中、先が見えないのはものすごく不安というのが正直なところ。

でも、「ま、いっか」と受け流すことができているのは、我ながら少しばかりの成長かもしれないです。

カチコチに身構えるより、何が起きても折れないしなやかさを身につけたいです。


なるようになる。なるようにしかならない。


というわけで、洗濯物乾いたかなと思って夕方隣の家の庭に行くと、

あら、だれかが取り込んでくれてる…



最近は隣の家におじゃまして干させてもらっているのですが、

そこのマダムがそっとたたんでくれていました。しかも、とてもキレイに。

ありがとうマダム。いつもマダムは優しいです。


ゆったりのんびり、心優しい人が多いガーナ。


なんだかんだ言っても、ガーナええがな。

2010年9月21日火曜日

日本の夜明けは近いぜよっ!

インターンでガーナに来ている、日本の大学生がアカチにやって来てくれました。

JICA関係ではなく、いわばマイクロファイナンス系のNon-profitです。

JICA的用語で言うところの「村落」に住む人々に、融資を通して

お金の流通やビジネスの基本などを学んでもらい、自立を促すことを目指しているようです。

(違ったら、ごめんなさい…。)


「国際協力」「開発」というフィールドには、本当に多種多様なアプローチが存在していることを実感。

実はこの学生さん、今はアメリカの大学に留学中だそうで、

アメリカでインターンをして、日本に帰らずそのままガーナでインターン・アゲインをしているとのこと。

その行動力、カッコよすぎるぞ。


で、お互いの活動について話しているうちに、

「人のためというけど、自分のためというのはいけない考え方なのか?」

「ボランティアって何?」

「働くとは? 生きるとは?」

と、昼間から男2人、スプライトとコーラで盛り上がりました。



「ボランティア」と聞いて、皆さんはどんな姿を想像しますか?

「お金をもらわない」という形態でしょうか?

「自分を犠牲にして、他の人に尽くす」姿でしょうか?

彼も私も、この2つの考え方にはあまり賛成していません。


「報酬の有無ではなく、行動が自発的かどうかであること」

「自分の成長を願って行動したことが、だれかのためにもなるかもしれない」

と、こんな感じで「ボランティア」をとらえています。


実はこの協力隊に参加することになってから、

「ボランティアって、お金ほとんどもらえないでしょ。大変だねー。」とか、

「自分の仕事を犠牲にしてアフリカに行くなんて、ご苦労さんだねー。」など、

そんなことを言われる機会がよくあります。

そして、そう言われるたびになんだかしっくりと来ない自分がいました。


かつての勤務校でも「ボランティア活動」が盛んに行われているのですが、

「自分を犠牲にしている、ガマンしてやっている」と思っているうちは、

ボランティアでも何でもないですよね。

そういう意味では、うちの生徒は本当に「ボランティア」してたなぁ。


そして、「自発的」「自分のためが、もしかしたら人のため」というキーワードで照らしてみると、

ずいぶんと多くのことが「ボランティア」と呼ぶことができるかもしれません。

今これを読んでくれているあなたの仕事やサークルの活動も、

広い意味でボランティアかもしれませんね。


私は誰にも命令されず、自分の意思でここに来ましたよ。(そして、周囲はそれを許してくれました)

ガーナに来て、いろいろなことを犠牲にしてガーナ国民に尽くしているなんて、全然思ってません。

むしろ、教師や人間としての幅を広げたくて来ましたよ。

そして、自分のしたことや自分の成長がいずれだれかのためになってくれたなら、

そんなに幸せなことはありません。



いつか再会した時はお互い納得した生き方を、と言ってお別れしました。

今年も「アツい日本人」との出会いが、かなり多くあります。

日本の夜明けは近いぜよっ!(結局これが言いたかっただけか?)


最後に、彼の名刺に書いてある言葉を。


The pessimist sees difficulty in every opportunity,

the optimist sees opportunity in every difficulty.


追記:

マイクロファイナンスについて、よかったらいっしょにスタディ!

LUMANA(彼がインターンしている団体、でもこれ英語なので…泣)



グラミン銀行(wikiの説明です)



LIVING IN PEACE(日本発のマイクロファイナンス団体)

2010年9月20日月曜日

ガ英研(4)

ガ英研の皆さま、こんばんは。

第4回目の定例会はスピンオフ企画としまして、

「ガーナでかますオヤジギャグ」をフィーチャーしたいと思います。


残念なことに、私の英語力ではまだまだ意思疎通をしきれない所が多々あります。

したがって、そこは勢いやノリといったものでごまかすということが多くなってきました。

ここでは、私が使用する代表的なギャグを紹介させていただきます。


★ ヤマモトが言えないガーナ人へ

私の名字はヤマモトというのですが、ガーナ人はこれがうまく発音できない様子。

というわけで、ゴモゴモしているガーナ人には笑顔で

...sounds like YAMAHA Motor!」とかましてみます。


ちなみにガーナではmotorは「モーター」ではなく「モトー」みたいに発音されます。

バイクのこともbikeとはあまり言わず、motorと呼んでます。アカチでは。


日本のバイクの会社はけっこうメジャーなので、これはなかなかいい説明じゃないかと。


今までだれも笑ってくれませんが…(汗)



★ 「ホンダー!」と呼んでくるガーナ人へ

現在ガーナでは、日本人といったらホンダです。野口英世じゃないっす。

W杯の影響ですね、がんばれホンダ。がんばれ英世。


で、町を歩けばほぼ100%の確率で「チャイニーズ!」と言われるのですが、

「残念、オイラは日本人だよー。」と答えると、必ず次のコメントは

「ホンダー!」となるわけです。そこで、一発。

ノー。アイム・カワサキ!なんつって


はい、これもバイクがらみのギャグです。個人的には渾身の力をこめた、オススメの一発です。


ガーナではだれも笑ってくれないんですけどね…(泣)



★ 「独身なのか?」と心配してくるガーナ人へ

今年で私は29歳になります。独身です。

この事実は早婚かつ一夫多妻OKなガーナ人にとってかなり衝撃的なようで、

「大丈夫か?彼女紹介するぞ!」とか、「女に興味ないのか?元気出せよ!」 などなど、

けっこう本気で心配されます。そりゃ、興味はあるけどさ…。


で、こういう会話は、「アー・ユー・マリード?」で始まり、それにノーと言うと、

「エッ!? アー・ユー・シングル?」と確認される流れになってます。

そこで、一発。


ノー、アイム・アルバム。

いやぁ、これはレベルが高いですねー。シングルを「独身」ととらずに、「シングルCD」ととらえる。


読者のあなた、今笑うのガマンしてニヤけているでしょう?








でも、ガーナでは完全にスベってますから…(号泣)

2010年9月19日日曜日

ブラックアウト

夕方頃、うたた寝をしてました。

で、目を覚ましたらこんな感じ。



はい、停電です。もう、日常ちゃめしごとです。

でも、起きた瞬間は本気で目が見えなくなったかとビビってしまいます。


停電になると町中が真っ暗なので、本当に本当に暗いのです。


二本松の、飲んだ帰りに上がっていく坂道より暗いですよー。

F中の、夜の北舎3Fより暗いですよー。


とりあえず懐中電灯を探します。ロウソクを買ったら、停電も待ち遠しくなるのかな。


では、また。

2010年9月18日土曜日

さすがだ、さすがすぎるぞシスターズ

居候している家には、電気も水道もあるよと自慢しました。

しかし、やっぱり現実はそんなに甘くありませんでした。

水道もここ10日間はずっと止まりっぱなし。電気もまた然り。


「アタシのうちは水道も電気もあってスゴイのよー!」と豪語していたママさんも、

「メイン・プロブレム・イズ・ウォーター・イン・アカチ」と一気に弱腰に。

あらら。でも、こればっかりはしょうがないのよね。


ホームステイ中にバケツで体を洗う術、身につけておいてよかった…。

ていうか、体を洗いながらパンツとくつ下、シャツくらいなら、同時に洗えるぞ…。


水道が出ない時は井戸水を汲んで来て、大きなタンクに貯めます。

これがかなり重労働。

井戸が隣の隣の隣の敷地にあるので、けっこう遠いのです。


でも、そんな私を見かねてシスターズが動き出します!

「しょうがないわね、ウフフ」と、15歳のセナ。



「アタシもやるー!」と、7歳のミリセンツ。



井戸はけっこう深くて、バケツを落としてそれを満タンにするのは難しいのだけど、

シスターズは器用にロープをグネグネして、クイクイと引き上げていきます。



運び方は、もちろんガーナスタイル。



頭の上にバケツを乗せててくてくと歩き、ザバーンっとやってくれます。これを何往復も。



ありがとう、シスターズ。水汲みや風呂掃除やトイレ磨き、本当にいつもありがとう。

また今度いっしょに出前一丁食べよう。


2010年9月17日金曜日

アボカドのわさび醤油漬け

「ペア」という果物が売ってまして、洋なしにしては何だか形が変だなと思っていたのですが、

実は「アボカド」のことでした。

ペア=アボカド、ガ英研に報告しておきます。

ちなみに、ここではアボカド2つで90円という、激アツな価格設定です。


日本の居酒屋で「マグロとアボカドの…」ってありますよねー。

あれ、おいしいですよねー。

あのアボカドを、これでもかってくらいに丼に入れてかきこめたら…。


そんなはかない夢を、ガーナでついに実現させようと思います!


まずは、アボカドを真っ二つに。

あ、そういえば任地ではじめて包丁使ったかも。



そして、中華食材店で仕入れたキッコーマンに、



わさびを混ぜます。

日本が誇る最強のツートップ、わさび醤油。ガーナで再現です。



そして、スプーンでくり抜いたアボカドをダンク!完成!



うーん!これは本当にうまいぞー!

あっという間に、アボカド2つをペロリ。

えっ?栄養バランス?

たしか「畑の肉」だから大丈夫ですよね?(それは豆腐だっての)


追記:

「森のバター過多男」「包丁が怖い20代後半」でもできそうなレシピ、募集中です。

オクラ、トマト、玉ねぎ、鶏肉は買えると思います…。

どしどしメール、お待ちしています!