2010年8月9日月曜日

おいらはヤブー

首都に着いて、少し落ち着いて、
「ホームステイプログラム」なるものが用意されていました。

各自の任地に赴き、2週間ガーナ人のお宅に泊めてもらっておいでというものです。
そして、それぞれの現地語も覚えておいでということでした。

私の任地はアカチ(Akatsi)。
首都アクラから東へ車で2時間半、
トーゴとの国境に近い町です。

恐怖のトロトロに乗り、いよいよアカチに降り立ちました。

そうするやいなや、男たちがすごい勢いで、
ブワーっと100万人くらい寄ってきました。
そして、「重いだろ?荷物持ってやるよ!」

…フフフ、その手にはひっかからん。
日本通運マンにしてやられたからな。

男たちの手をワーっと振りほどき、
少し静かな場所へ移動して、お迎えの車を待っていました。


しかし、この20分くらいの間、
ものすごい数の人が話しかけてくるのです。

ヤブー!(ここの現地語で白人)」
チャイニーズ!ニイハオ!

…ウワサには聞いていたし、「そんなの別にいいじゃん」と思っていたのですが、
見知らぬ人から次々に浴びせられると、さすがにいい気分にならないものです。

なかには、
「ねぇ、お金ちょうだい。たくさんあるんでしょ?」
としつこく触ってきたり、
「お前のシャツいいな、俺のと交換しようぜ?」
とシャツを引っ張ってきたり…。

こういうのは、さすがにアカンよね。
ギロっとにらんで、無言で「バシッ」と腕をたたいてやり過ごす…。



あぁ、こういう気持ちなのか、「アウェー感」というのは。

疎外感というか、本当はいい人まで悪い人に見えるというか、
とにかくはじめて感じる、怒りや怖さや不安やらが入り混じった気持ちでした。

ホームステイ、大丈夫か…?

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