2010年8月21日土曜日

つながり

アカチの道を歩いていると、子どもたちから「タガーワ!」「ユジ!」と呼ばれました。

そして、「コンニチハ!アリガト!」とも。


「タガーワ」や「ユジ」というのは、かつてアカチで活動していた2人の先輩隊員のことです。

彼らも現職教員として協力隊に参加し、アカチの小学校をバイクで2年間回り続けたとのこと。

そして、この2人の後任として自分がやって来たわけです。

彼らの名前や、彼らが教えた日本語のあいさつを聞くと、

ちゃんと子どもたちの心に残っているのだなと、なんだか自分のことのようにうれしくなりました。


教育事務所の方も、2人のことを話す時はうれしそうです。

「アカチの子たちに九九を教え、計算力が飛躍的に上がった」

「いつもハードワークだったよ、日本の教師はレベルが高いんだね」


直接会ったことはないけれど、報告書からは後任の自分への思いやりが見られます。

「今度来る隊員が活動しやすいように…」

「家具は高いから、よかったら自分たちのものを使って…」


自分ひとりで活動しているわけじゃない。

こういうつながりの中で、今ここに来ているのだよな。


思えば、教員の世界もいっしょ。

いろんな先生といっしょに生徒を見て、次の先生たちにバトンタッチする。

どんなにすばらしい教材や設備がそろっていても、

先生たちが「つながって」なかったら、いい生徒やいい学校にはならないだろうなぁ。

そういう意味では、現任校でも協力隊でも、めぐまれた「つながり」と出会ったなぁ。


よし、この2年は「タガーワ」や「ユジ」さんの思いも忘れずに、がんばろうか。

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