2010年8月8日日曜日

日本通運

私は二本松訓練の直前まで、とある公立中学校で英語の教員をしていました。
いわゆる「現職参加」です。

英語の教員といっても、海外経験は皆無。
そんな自分がいきなりアフリカって、大丈夫なのか…!?
犯罪怖いよ、マラリア怖いよ、
ていうか暑いの苦手だよぉ…。

まぁ、でもいまさら不安がっても仕方ないし、
なるようにしかならねぇか。
そんなプラスとマイナスが混じって「フツー」の気持ちでガーナに到着したのが、6月末日。
それはW杯でブラックスターズが大活躍して、空港がえらく盛り上がっている夜のことでした。
伝家の宝刀、「公用旅券」でスルリとチェックを潜り抜けた先に、調整員の方がお出迎えに来てくださってました。

わーい!日本人だ!
なんて思ってたら、あいさつもそこそこに、いきなり一言。


ここから先は、荷物を持ってやると親切にしてくる人がいますが、無視してください。

いいですか、シカトですよ。

では。


…ん?なんで?
パクられちゃうのかな?
いきなり怖いじゃん…。

とにかく、初の海外。
言われたことには、とにかく「はい」か「イエス」で答えよう。

いざ、駐車場へ出陣。
うわぁ、すんごい人。


20mほど歩くと、めっちゃ笑顔のガーナ人が近づいてきて、
「ヨウコソー!コチラデーッス!」と言ってくる。
服を見ると、「日本通運」と書いてあるではないか。

なーるほど、荷物を運んでくれる係の人ね。
ありがと、ボクちょうど長旅で疲れてたのよね…。

これがマズかった。
実はこの人、ニセモノだったのである。

何だよ、「日本通運」ってどっからパクってきたんだよー!(泣)

「あかんて!今すぐ取り返せぇー!」という同期の声とほぼ同時に
自分の荷物をチクショー!(号泣)っと奪い返した。

が、彼は私たちの車までついてくる。
そして、一言。

「金ちょうだい。5セディね。」

ははぁ、こういうことだったのね。
同期の皆さま、いきなりごめんなさい。
アタシ、人を信用しすぎました。

そしてこの男、かなりしつこい。
「何だよ、だったら2セディでいいからさー!」

2セディといったら、130円くらいだ。
くっそー、そのくらいくれてやりたいが、何だか悔しい。

最終的には調整員が「お逝きなさい」と成仏させてくれたので、セーフ。

はぁ、初日からこれか。
ていうか、いったいどうなってんだこの国?
なんだかみんな悪い人に見えてきた…。

「ガーナええがな」のタイトル、変えようか…。

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