他のボランティアも来てくれるから、楽しみだなあ。
ぼちぼちと準備もすすめておかなくちゃなあ。
なーんて、ルンルン気分でいた先週末。
不覚にもガーナに来てはじめての発熱をしてしまいました。
異変に気付いたその夜。
胃がキリキリと痛み出し、そのうち体が火照るように熱くなってきました。
38.5℃。イカン、これはマズい。
とりあえずこういう場合は汗をかけばなんとかなるという安直な発想のもと、
その夜は「お湯を大量に一気飲み作戦」を決行し、精いっぱいの厚着をして寝ました。
翌朝、38.3℃。
「ごめん、ボク熱出じじゃいまじだ…。」
涙目で手にしたケータイで、自然と同任地のわくわくさんに電話をかけていました。
すると、ヘリで飛んできたかのように電光石火の速さで駆けつけてくれました。
大量のミネラルウォーター、バナナ、そしてマラリア検査キットをもって。
そうです、発熱してまず恐れるのが、このマラリアという病気です。
マラリア原虫をもったハマダラ蚊に刺されると発症しうるマラリア。
いくつか種類があるのですが、最悪の場合は死亡もあるというのでシャレになりません。
キニーネなどの治療薬投与もとても苦しいものらしく、絶対したくない経験のひとつです。
そういえば、デューク東郷もこのキニーネにはかなり苦しんでいる様子でした。
ガーナでは少しでも体調を崩すと「あ、はいはいマラリアねー。」と言われるし、
病院の先生もまた例外ではなく、よく調べないまま処置するとのこと。
というわけで、まずはマラリア検査キットでセルフチェックです。
「蚊に刺されると」という病気なので、血液を調べないといけないわけです。
というわけで、自分で自分の血液を採るために、このような針で指先などをブスっと刺します。
自分で自分を刺すという自傷行為、健全な市民には喜ばれない悶絶モノです。
でもこれができないとマジで死ぬかも…と思うと、大したことじゃないです。
ということで、赴任時に練習した通りに左の親指をオリャっとヒデブー。
ごく少量の血液と検査液を反応させて、しばらく待つと結果が。
2本線や3本線ならアウト、1本線ならセーフなのですが…。
うむ、今回はセーフのようです。
その後も万全な状態ではなかったのですが、ようやく調子が戻ってきました。
日本にはない病気がたくさんあるガーナ、医療事情が決してよくないガーナで発熱。
この不安といったら、なかなか筆舌に尽くしがたいものがあるとよく分かりました。
そんな中、改めて人のやさしさにたくさん気づきました。
わくわくさん、飛んできてくれてありがとう。
そしてワークショップ直前なのに、ごめんなさい。
それでも「気にしないで、ゆっくり休んで」と言ってくれて感激です。
しかも、救援物資もたくさん届けてくれて。
わくわくさんが女性だったら、今頃婚姻届を提出していました。
健康管理員の方、電話でたくさんの指示と励ましをいただきました。
「その薬、アセトアミノフェンはどのくらい入ってるの?」など、かなり具体的だったり、
週末でお休みなのに「何かあったらすぐに電話ちょうだいね」と言ってくださったり、
実際に「その後、大丈夫?」とやさしい電話をもらったりして、安心しきりでした。
ウワサを聞きつけた同期のメンバーら、携帯メールありがとう。持つべきは、友。
調整員の方も、お見舞の電話をくださいました。うれしかったです。
GESのスタッフ、心配させてすいません。そしてそっと寝かしてくれてありがとう。
ママ、コーラとファンタとスプライトという豪華3本立てをくれてありがとう。
シスター、バナナを買ってきてくれてありがとう。
そしてなぜか、風呂掃除もしてくれてありがとう。
健康第一という当たり前のことに気づいた今、
そして自分は周りの人に恵まれまくっているということに改めて感謝する今、
もう一度ふんどしを締め直してやっていきたいと思います。
その気持ちをこめて、一言叫んで今日はおしまいにします。
皆さんもご唱和いただけたら幸いです。なお、その際は
「再起をかけて熱弁をふるう辻本議員(@細かすぎて伝わらない…)」調でお願いします。
では。
アタシ、へこたれへん!
3 件のコメント:
えー、知らなかった!大変だったねー。
知ってたらアコソンボからティラピア持ってってあげたんだけどね。うそ。
カフラ!
satokoさま!
そうなのよぉ。くたばってたのよぉ。
発熱って、体力使うのね。
そんなことに気づいたなんて、自分も大人になったのかしら。
ティラピア、待ってたのに。うそ。
ayapomuu!
オー、メダーシワイ!
ワヤデー、オチナワイっ。
アー、オニャンコポン…。
…って、会話成り立っているでしょうか?
カフラって、なんだか響きが南国っぽい。
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