2011年10月22日土曜日

電気の授業、覚え書き



私の町アカチで使われている理科の教科書をざっと見てみると、

電気に関する学習の目標は、次の通りです。


【4年生】

・誘電子やコイルを作ろう

・直流につなげた伝導体や蓄電器の性質を調べよう

【5年生】

・半導体の性質を知ろう

【6年生】

・電磁石の性質を知ろう

・直列回路と並列回路に作ろう


5年生で半導体?まだ電池で回路の作り方も知らないのに?

学年をまたいでトピックが散りばめられているので

今っぽい言い方をすれば、ある意味スパイラルな学習が可能なのかもしれませんが、

配列をよーく見ると、「これで子どもたち本当に分かるのかな」というのが正直なところ。


というわけで、とりあえず6年生が2つの目標を達成することを願い、

それぞれ実物を見せて、できるだけ触らせて、

後の学習に役立ってくれたらという感じでやってます。


まずは、磁石を見せて、クリップをくっつけることができるかを聞きます。

これにはみんな「当たり前だよー」という反応をします。


じゃあ、この釘でクリップをくっつけることは?

「そんなのできっこないっすよー」という子どもたちに

「フッフッフ、オジさんはできるんすよー」というところから授業はスタート。


ペンの外ケースを切った筒に銅線を巻いたコイルと電池を使って、電磁石を見せます。

で、子どもにも体験させます。

こういう実験は何度やっても「ウオォー!」となるので、教える方も気持ちがいいってもんです。


電池には電気が、ということで今日の学習課題を提示し、

まずは電磁石の説明を簡単にします。



ところで、この電池、自分の部屋から持ってきたんだけど、みんなは電池を生活の中で使う?

と聞くと、たいていラジオか懐中電灯と答えます。使ってるんですね。


私は懐中電灯で使ってるよ、電灯の中には豆電球というかスモールバルブが入ってるよね、

では、電池を使ってこの豆電球を光らせてみよう、できるかな?


といって、まずは回路を作らせ、その後回路という言葉を覚えます。

それができたら、今度は電池2個を使って回路を作ってみよう、

アイディアはひとつじゃないっすよ。

そうやってみんなでチャレンジしながら直列と並列を作らせようとします。


なかなかうなくつなげられない子どもたちが多いですが、そこは短気な自分もガマンです。

「オマエ違うよ!こうだよ!」とちゃちゃを入れるガーナ人先生にも、待ての合図です。

最近は児童数の少ない学校ばかりなので、みんなで大きなテーブルに集まって実験をします。



それぞれのアイディアには名前があることを紹介し、

今度は電池を直列と並列に並べた時の違いを調べます。


電球の明るさ(これはけっこうすぐに出てくる)、電池の持ち具合(これは想像させてみる)、

それぞれ1つ電池を抜いたら(並列がまだ点灯することにキャッキャ言ってます)、などです。


回路図の知識も大事なので、ノートを写させる時にはこんな図も提示します。

どっちの図が直列だ? と答えを隠して聞くと、

けっこうな割合がきちんと答えられるので、ひと安心です。



これで1時間強の授業です。

そもそもちんぷんかんぷんな自分が電気の授業なんて、これでいいのかと思いますが。

昨日の教材を含めて、皆さんのご指導お待ちしております!

2 件のコメント:

SPAM lite さんのコメント...

TAKETAKEなんたらいう
ツマラナイBlogを書くやつの
右手と左手に電極を繋いで
何ボルトまで耐えられるか実験

Kofi Jun さんのコメント...

すーさん!
彼に強い電流を流して仮面ライダーストロンガーに変身してしまってはマズいので、様子を見ることにします。
今週末は新歓ですよ、カム!