理数科分科会の「授業交流会」、まとめです。
企画者のだっくとたける君が工夫したこととして、
「ガーナ人先生にも授業をしてもらう」
「授業後のディスカッションではガーナ人先生とも意見を交わす」が挙げられます。
すでにそのディスカッションや仲間たちのブログなどで指摘されていることですが、
ガーナ人と日本人の授業スタイルの違いを端的に言えば
「ガーナ人授業=トップダウン」「日本人授業=ボトムアップ」だと思います。
日本で働いていた時にはそんなに気にしなかった、
ていうかそのように考える余裕も知識も経験もまったくなかったのですが、
ガーナ人が日曜日の教会でまくしたてる牧師よろしく圧倒的にしゃべくり倒し
子どもたちには「イエッサー」しか言わせないぞという様子を目の当たりにすると、
はて、自分たちはこんな風に授業を展開していたっけと内省させられます。
トップダウンかボトムアップかについては、答えはひとつではないと思います。
単元の進み具合で使い分けることもあるし、教科内容や子どもたちの実態、
周りが先生に求めること、それにその土地の文化によっても変わると思います。
もっと言うと、人が何かを覚えたり学習したりする時に、
この2つがどのように働いて処理が進むのか、科学的な知識も求められます。
自分がふがいないのは、このことにちゃんと答えられないこと。
きっとこんな感じの授業がいいと信じているけど、決定的な証拠がない。直感でしかない。
言いたいことがのどまで来ている感じがするけど、なんだかうまく言葉にできない。
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、ポイズン!って感じでしょうか(違うって)。
とにかく、「世界も、自分も、変えるシゴト。」とはよく言ったもので、
ガーナ人の授業を通して自分の授業を考え、
ガーナでの生活をメガネにして日本でのことを振り返る機会は本当に多いです。
とはいえ、違いは配慮しますが、遠慮するつもりはありません。
今の時点でひねり出した自分なりの答えを、ガーナ人先生に投げかけていけたら。
ガーナ人授業のスタイルも否定はしないけど、
せっかくガーナに来ているのだから、日本人がしてガーナ人がしないことをしよう。
100%の答えはないのだから、
自分なりに精一杯提案して、それがきっかけで意見が生まれてくればいいな。
そんな風にふんどしを締めることができた交流会でした。
残り半年でやっとこんな風に思えるのは遅いかもしれないけど、
慌てず騒がずいこうと思います。
参加した日本人もガーナ人も、そして企画者のだっくとたける君も、本当にお疲れ様でした。
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