こちらがそのメイズ。ずいぶん白っぽいですね。
この大きさなら1本30ペセワ(20円以下)。
日本のそれより歯ごたえがあって甘さ控えめといったところでしょうか。
先日行った学校の裏にも、びっしりとメイズが育っていました。
乾季には何もなかったのに、いつの間にか自分の背丈より高くなっていてびっくりします。
なーんてしみじみしながら写真を撮って校舎へ向かった時、異変に気づきました。
…あれ、先生も子どももだれもいない。
ひょっとして今日は祝日だったか?(直前まで知らまかった経験、複数あり)
ドジをやらかしたかと思いながら、校長先生に電話。
「もしもし先生、今学校にいるのですがだれもいなくて…ドッキリカメラですか?」
「あー、そうかそうか。そりゃそうだろうよ。」
「あの、つまりどういうことなんでしょうか…」
「いやー、たぶんみんな畑にメイズを取りに行ってるよ。学校には来ないね。」
「あ…そうっすか。で、校長先生は?」
「オレ?どうせ子ども来ないだろうし、行ってもムダでしょ。」
「ということは…、今日は来ないということで?」
「うん、行かない。じゃあね。」
はい、わたしトウモロコシに負けました。
そして、前からこの日を約束していた校長先生にもあっさりフラれました。
「テんメェー、よくそれで給料もらってんなァ?8秒以内に出勤しろウオォー!!」
と、ガーナに来たばかりの自分なら電話口で発狂していたと思います。
でも、この日は「うん、了解です」って簡単に割り切っている自分がいました。
というより、最近はこういう場面に出くわしてもフーンと流してしまっています。
「だからガーナは…」「ガーナ人は…」と妙な一般化をすることもなくなりました。
なんでだろう。
あまりにも「そういうこと」がありすぎて、怒るのに疲れてしまったから?
「そういうこと」は、決してその人だけのせいじゃないって同情しちゃうから?
ガーナ人にもいろんな人がいて、いい人もたくさんいるって分かってきた余裕なのか?
答えは自分でもよく分かりませんが、戦うべきポイントはここじゃないような気がしてます。
もちろんこういう状況に慣れたりあきらめたりしてはあかんとも思いますが…。
前向きな人を一生懸命サポートしたいけど、
やる気のなさそうな人にも「ほら、いっしょに」と声をかけたいし、
何があっても風のように飄々といたいけど、常に問題意識はもっていたいし…
そんな矛盾した考えを頭の中でカランコロンと転がしながら、
この日のお昼もメイズを食べたのでした。
「くそっ、オマエのおかげで今日も困ったじゃないか」と言いながら、
日本のそれより固い実を八つ当たりのように噛みつぶしてやりました。
3 件のコメント:
トリの餌だろ。
シャッキリ感0%
糖度無し。
なんだか振り回されちゃう感じすごいよくわかるー!
ガーナ人になりん☆
yukari!
んだね。
振り回されるよりも振り回したいマジでー♫
(Kinki風に歌って読んでね)
すーさん!
甘さ控えめ、ちょっぴりビター。
これ、日本によくありそうなキャッチフレーズじゃないっすか!
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