自己紹介の後に「オーチタオチタ」で遊ぶのが恒例になってきました。
発音が簡単だし、「雷」や「げんこつ」の説明で、ヘぇーってなるし。
でも、一番これに助けられてるって思うのは、「正直であれ」ということを伝えられること。
みんなで練習した後は本番のゲームに入るのですが、間違えちゃったら座ろうねと言います。
でも、間違えても誰も座らない。笑顔でごまかす。これはどこの学校でもいっしょです。
そこで、一言。
「私との授業では、間違いはノープロブレム。自分に正直であることが大事だよん。」
その場は「イエス、サー」といい返事が返ってくるのですが、やっぱり間違えても座らない。
で、間違えた子は周りから「お前、間違えただろ!座れよ!」とプチケンカになるわけです。
結局しぶしぶ座るわけですが、
「えらいね、君は正直だよ。立派です。はい、拍手!」
ってみんなからガーナ流の拍手をもらうと、次から正直に座る子がグンと増えます。
その後の活動も、ルールを守ったり間違いを恐れないということが伝えやすくなります。
みんなで勉強するには、最低限のルールがあります。
これは、人が集まって「クラス」である以上、どこの国に行っても変わらないと感じています。
たいていはこんな感じでほんわかと進んでいくのですが、今日のクラスは手ごわかった…。
6の段の練習の終わりに、何問か問題に取り組ませている時のこと。
これでもかってくらい、ほぼ全員が周りの答えを写して「先生できました!」って。
筆者:あかんて、それじゃ自分のためにならんよ。
生徒:イエス、サー。(そして、3秒経たぬうちに堂々とカンニング再開)
筆者:あのね、間違えても怒らんし、またいっしょに練習すればいいから。
生徒:イエス、サー。(そして、何事もなかったかのようにカンニング再開)
筆者:くそぉ…。そんなにノート見たいなら一生見ときよし!
許さん!全員起立じゃ!ムキー!!怒
生徒:ソーリー、マスター。
筆者:謝るくらいなら最初からやるな!あのな、カンニングってのは…
この後懇々とジャパニーズ闘魂を説教したわけですが、
普段は答えが合ってないとバシバシとしばかれてるこの子たち、
きっとカンニングが「しばかれないための必死の作戦」なんだろうな。
先生も答えが合ってることが一番大事と考えているようだから、なかなか難しいです。
でも、ちゃんと「学ぶ」ためにはこういうことも覚えていかなくちゃね。
自分もこの国でしばらく生活していきたいわけだから、
ちゃんとこっちの人の考えは知りたいと思うけど、あかんものは、あかん。
こっちの事情に最大限配慮はするけど、遠慮する必要はないです。
Billy Joel はしれっと大事なこと歌ってます。
Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
And mostly what I need from you
(Honesty / 1979)
ガーナの担い手よ、めざせ正直者。めざせ誠意大将軍。
ま、まずは自分からですが…。
5 件のコメント:
本格的に授業が始まっているようですね(^^)
なにか、嬉しい限りです。
ガーナの子供たちの笑顔はキラキラしていますね!
私も受験勉強頑張らねば!!!
ほ〜!!!なるほど!!!
"落ーちた落ちた"いいね!日本語を中学生に教えるのに簡単な日本のゲームや歌がないかなーと考えて、全然思い浮かばなかったけれど、それいいねー!
アイディアもらい!
すごいなーちゃんと先生してる〜
私もがんばらないと!
Ayu!
ありがとう、詳しくはAyuのブログにコメントした通りっす。
先輩隊員が上手に子どもをつかんでて、あ、これいいなと。パクリです(笑)
いいアイディアがあったら教えてね!
そして、「りなさん」がもしもりなさんなら、元気にがんばっているようでうれしいですよ!
元気な人は周りを元気づけるもの。
「ああ、あの人楽しそうにしてる、アタシもがんばろっと」って他の人にもおすそわけできるくらい、楽しく受験ライフを過ごしてくださいね!
初めてコメントさせていただきます、anと申します。
たった今初めて拝見させていただいたばかりなのですが、私も思わず『ほ~~~!!!なるほど!!』と思ってコメントさせていただいております。
私も子どもに指導する仕事をしておりまして只今、間違うことを恐れすぎてなかなか発話してくれない生徒を持ち、私にどんな事が出来るだろうかと・・検索していたらこちらに到着した次第です。
これからも拝見させていただこうと思います。海の向こうでの活動、がんばってください(^o^)/。
anさん!
あたたかいコメントありがとうございます!
「私に何ができるだろう…」と教室の外でも考えていらっしゃる時点で、とてもステキな教育者だと思います。このブログを読んでいただいて、恥ずかしいながらも光栄です。
少しでもガーナの香りが届きますように。
日本とガーナの「違い」から、「同じ」が見つかるおもしろさも届きますように。
またぜひ読んでいただけたらと思います!
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