ガーナ理数科分科会渾身の一撃「スマプロ」。
せっかくなので、自分たちのよかったところを自画自賛というか地産地消してみます。
① それぞれ普段の活動を生かした内容
ワークショップだからといって特別なことをやろうとせず、
それぞれが任地でがんばっていることを応用して、地に足が着いた内容だったと思います。
ここはガーナであり日本ではないと頭では理解していても、
自分たちが目指すものが唯一無二の正解ではないとは承知していても、
「ま、マジっすか…」「もっとこうした方がよくないっすか…」となんとなく肌身で感じることが
それぞれの任地で活動しているとけっこうたくさんあります。
自分が感じた「マジっすか」はいったい何物か、「こうした方が」は具体的にどのように、などと
頭から血が出るほど考えて考えて提案してみても、肩透かしを食らうことは少なくありません。
そんな時は吉幾三を聞きながら一人酒、手酌酒で涙を流すのもよいのでしょうが、
今回はワークショップの内容にぶつけることができました。
私は「モノやカネがないことを言い訳にしない」ってことを意地になって伝えたかったし、
同じ小学校教諭のはるちゃんは「かけ算アクティビティ」の紹介を通して
「定義をのたまうだけが授業じゃない」ってことを熱く楽しく伝えていました。
リアリティをこめて投げたボールがどんな具合に届いたかは、すぐには分かりませんが
参加者が今回のことをいつか必ず思い出してくれるって決め込んで、待つことにします。
② 理数科にこだわらなかったオープンさ
今回は青少年活動のなっちゃんと村落開発普及員のかなちゃんも授業をしてくれました。
分科会員ではない二人もまた「教育」について考えていることを上手に昇華していました。
同じ職種で集まって考えを共有することはとっても心強いのですが、
あんまり同じ考えに偏りすぎてインブリーディング状態になってしまうと
生み出すアイディアが上がりっぱなしのサイドブレーキみたいになって、
走ってるのに進まないってことにもなりかねません。
自分が協力隊に参加してよかったと思うのは(←え、まだ総括は早い?)、
こうしていろんな人が「先生」しているところを見られること。
頭も心も身軽になれたり、自分を測り直すものさしをもらえたりするので。
なっちゃんとかなちゃんのクリエイティブアートも、いいアクセルになりました。
③ 模擬授業や教材準備などでのみんなの協力
8月のミーティングでは、我らが博士のご友人が日本からいらっしゃり
理科の授業実践を見せていただき、私たちの模擬授業も見ていただきました。
はるちゃんがドミで教材を準備していると誰それ構わず彼女を手伝ったり、
ドミに来た隊員が廃材の回収に協力してくれたりしました。
みんなで飲んだ時には、王冠をせっせと集めてくれた人も。
導線400本(!)をオラオラと剥いてくれたアカチの電気屋のおっちゃん、
マッチ箱をドミでいっしょに切ってくれたゆう君やふくちゃん、
ペットボトルがほしい私に一生懸命水を飲んでくれたあをたけさん。
思えばいろんな人に支えられているものです。
④ なんといってもチームワーク
理数科分科会のメンバーはどこにももたれず、それぞれちゃんと自分の足で立って
なんなら一人でゴリゴリとドリブルできるくらいの力の持ち主が揃ってます。
そういう人たちが的確にポジションを取ってパスを交換してきたのですから、強いわけです。
束になってかかる醍醐味を、今回もまた味わえたと思っています。
どんと構えてまとめあげたキャプテンジョニー、さすがです。
夜は飲んでもやる時はやるっていうみんなも、さすがです。
ほんと、仲間には恵まれました。
以上、地産地消の時間でした。
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