ガ英研の皆さん、こんにちは。
今日がひとまず最終のミーティングです。
英語が公用語のガーナ。
そのガーナで見られる特有の「ガーナ英語」について情報を共有してきました。
いかがでしたか。
正直、自分はこのガーナ英語に当初とまどいを隠せませんでした。
いや、今もまだとまどっているところがあるかも。
何度聞き返しても、言い方を変えずに押し通してきてますます分からなかったり、
「へー、そんな表現をするんだ」と日々発見があったり。
私の英語が彼らにとってハテナでも、分かるまで粘ってくれる人が多かったのは救いでした。
「いやー、オレ英語が苦手なんだ」と言ってしまえば、とことん教えてくれたりもしました。
「mightの後は過去形が来る」「be able to ではなく can able to だ」と教えられて反論したって、
少なくとも私に英語を教えてくれたガーナ人にとっての正解はそうらしいのです。
私たちが日本で学ぶような英語を彼らはなかなか使いませんが、
彼らは自分たちの英語に自信をもっています。
ボルタ州の現地語 Ewe は、kp や gb など、いわゆる二重子音があり、独特の発音をします。
「おやすみ」は「神がまた朝起こしてくれますように」ともいうように、
現地語からの直訳も少なくないです。
ついに Ewe には詳しくなれませんでしたが、
きっと彼らの英語は現地語から影響を受けているだろうし、
そう思えば、たとえ自分にとって不自然でも「個性」として受け止められ、気が楽になります。
そう、英語はもはや英米豪あたりだけのものではないということです。
お国なまりを物ともせず、堂々と自分たちなりの英語を使っている国があるということです。
学習指導要領にあるような「強勢、イントネーション、区切りなど基本的な英語の音声の特徴」は
もちろん無視してはいけません。
これが分かっていれば解決することもたくさんあると感じます。
その時モデルにすべきはやっぱり英米豪あたりの英語だとも考えます。
でも、それがうまくできないからと言って、臆することはないんじゃないか。
そういう自分も、以前は日本人っぽいクセが
英語に出てしまうのはなんだかなあと思っていましたが、
誰かとやり取りする時はそんなことを気にせず、
堂々としてればいいじゃないかと今は思えます。
胸を張って自分の意見を伝えたり、分かるまで妥協せずに聞き返したりする、勢いのある姿勢。
これはガーナでとても勉強になったことです。
「ここで引いたら負ける」と思って、絵を描いてまで粘り倒したこともいい経験になると思います。
ガ英研で学んだことを、私たち日本人の「空気を読む」「慮る」など
きっと長所である部分とうまく合わせられたらいいな。
こんな本があることも紹介しておきます。
いろいろな「お国なまりイングリッシュ」に出会える、おもしろい内容です。
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日本に帰ったら、生徒にコンプレックスを感じさせず、前のめりに英語を使わせたいなあ。
でも、それには「英語使いたい!」って思わせないとなあ。
それをどうやって仕掛けるかが勝負だろうなあ。
ガーナ英語や、他の国特有の英語、日本での英語の授業のこと、
またいろいろと教えてください。
1 件のコメント:
早いもので純さんもとうとう帰国ですね。
1年9ヶ月お疲れ様でした。
きっと多くのアカチの人々が寂しがっていることでしょう。
英語に限らず言葉というのは道具であって目的では
ないはずなんですよね。
流暢に話すことに固執せず、それによって何を成し
遂げるのか、何を伝えるのか、
そういう中身をもっと大切にすることを、自分より若い
日本の学生に伝えたいものです。
伝えたいこと、わかってもらいたいことがあるからこそ、
「ここで引いたら負ける」という姿勢も出てくると思う
のです。
世界に向けて「伝えたいこと」を発見させ、最初は日本語
でも良いから誰かに伝えさせようとする。
こうしたことが遠回りに見えても、前のめりに英語を使う
ことにつながるのではないでしょうか。
帰国後東京にいるうちに会う時間が持てそうでしたら
ご連絡ください。
家に帰るまでが協力隊。
日本までの帰路、どうぞお気をつけて。
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