2012年1月18日水曜日

キノコ村のプリンセス



まだまだいきます。

「ガーナの歩き方」第6回目は同期のかなちゃんの村を紹介します。

※注真ん中の男性はかなちゃんではないです)



彼女の任地はノーザン州の州都タマレから車で30分ほど離れたモデュアという名の村ですが、

今回は「キノコ村」と呼ばせていただきましょう。


なぜなら、その村には「キノコハウス」なる家が林立しているからです。

こちらがそのキノコハウスです!どん!



かなちゃん曰く「あたしのキノコは、もうちょっといいキノコ」らしいですが、

私のようなシロートからすると、キノコはキノコです。

町の警察署長さんと住んでいる自分がブルジョワに感じました。


中はこんな感じ。なかなか涼しくて心地がよかったです。

電気も通っているので、裸電球をぶら下げることもできます。



キノコハウスの隣にはこんなスペースも。 さて皆さん、これ何だと思います?



正解は「モスク」とのこと。

ガーナのモスク(ガーナ英語的には「モクス」)と言えば下の写真のようなものですが、

祈りを捧げるのに必要なのは、場所じゃない、建物でもない。気持ちなんだ!

と、松岡修造の声が聞こえてくるようでした。



そんなキノコ村のかなちゃんは、村落開発普及員として活動しています。

先日同じ村落隊員であるちかちゃんの紹介もしましたが、

村落の人の活動は本当に多岐に渡ります。


たとえば、下の写真。 ゴロゴロした物体、何だと思いますか?

美容に詳しいそこのあなた、正解です。シアバターノキの果実、シアナッツです。

保湿効果に優れるシアバターの原料は、こんな感じなんですね。

これを軸に据えて女性たちの収入向上を図ることも、彼女の大事な活動の一部です。


お肌ケアと言えば「肌水」くらいしか知らない自分、

恥ずかしながらシアバターなど知りませんでした。


ロクシタンTHE BODY SHOP で買うと高いって知らんの?だからアンタはキモ(以下略)」

と何名かにあたたかくご指導をいただいた結果、

これがいかに価値付けすることができるものかを知りました。


エブリデイ紫外線のガーナ隊女性がそれでも一様にキレイなのは、

シアバターのおかげもあるらしいです(と、ちょっとヨイショしてみる)。



かなちゃんの話で一番感銘を受けるのが、学校での活動のことです。

彼女のキノコの目の前は小学校。

ここだけではなく、いくつかの小学校を巡回しているとのことです。



たとえば、これはかなちゃんが作ったゴミ箱。

「ゴミはゴミ箱へ」を伝えることも、この国では根気のいることです。



自分は小学校教諭。

すでに学校という活動場所はあるので、何の迷いもなく考えを授業に集中させ、

「子どもたちに何が残せるか」「先生たちをいかにその気にさせるか」を自分に問います。


かなちゃんは村落開発普及員。

「この村がもっとよくなるためには」という問いが基本にあり、

未来の担い手に働きかけることも有効と判断した結果、学校というフィールドを選択しました。


教育の成果というか、人の変容というか、そういうものを見届けようとすると

とても根気がいるし、よく分からないまま任を解かれる場合も多々あります。


「オレのしていること、意味あるのかなあ」と考えれば考えるほどハマりそうにもなります。

これは、日本でもガーナでも。


そんな時、学校をメタにとらえたかなちゃんの視点で見つめ直すと力が湧いてきそうです。

村における学校の役割(集まる場を保障している時点でとても大事なことなんだ)、

教育の大切さ(歩みはゆっくりだが、確かに前に進んでいるんだ)、

先生の存在(一目置かれる存在だし、その立場からしかできないこともあるんだ)。


学校というフィールドは人づくりだし、町づくりだし、未来づくりだ。

そんな場面にかかわれるなんて、ありがたいじゃん。

そう考えれば、仕事に追われることなく追いかけることができそうな気がしてきます。



キノコ村のプリンセスは、子どもたちにも大人気。

手を赤く染めているのも文化の一端)


現地語を駆使して正面から向き合う姿は、誰もが力をもらえると思います。

ガーナの村落を垣間見ながら、お肌もキレイになって明日への勇気も出るキノコ村体験。



かなちゃんの活動は「世界HOTアングル」にも寄稿されているので、読んでみてください。



2 件のコメント:

エトー さんのコメント...

いい香りがしてもじゅんちゃんはじゅんちゃんだから!笑

Kofi Jun さんのコメント...

エトー選手!
あー、言ったなチクショー!
いい香りで今度ロウラに行くから、
ほれても知らねえぞー!