2012年1月16日月曜日

パンツ一丁で聖なる山へ



「ガーナの歩き方」第5回目はアッパーイースト州にある「聖なる山」の紹介です。

州都ボルガタンガから南にずれて行くと、トンゴヒルズと呼ばれる集落があります。

この一帯に「聖なる山」があるということなので、行ってきました。



「ヒルズ」ですから、基本的にはこんな景色が広がっています。

どこまでも広がる緑がキレイで、心が洗われるようです。



ずんずんと歩いていくと、こんな岩にも出会います。

この岩の狭間はかつて学校として利用されていたとのこと。



そう、そしてここには今でも人々が暮らしているのです。

こちらは人々の住居群。地理の資料集にありそうな景色が目の前に現れました。



住居群の中を歩いていくと、こんな感じ。



「でね、これはシュライン(a shrine)だよ」とガイドさん。


人間が暮らす空間には、『霊的な備え』が必須だ」と内田樹氏は書いていますが、

返事がないものにも語りかける資質がどうやら人間にはあり、

畏るべきものにはしかるべき形式をもって畏れ、

人間を超えた何かを経由して、人間たちが治まっていく、

そんな風景をこのガーナ生活でたくさん見聞してきました。


宗教学についてはまったくもって未だ不勉強ですが、

「その人たちなりの祈り方」にふと出会うと、なんだか背筋が伸びる思いになります。



そんなことをなんとなく考えながらさらに進むと、こんなソーラーパネルが!



このソーラーパネルの持ち主である、集落のチーフにごあいさつです。

真ん中に座っている方です。


いろいろと話してくれたのですが、

分かったのは「ホンダのバイクをくれ」とおねだりされたこと(笑)。

あと、奥さんが18名と子どもが110名いるということ(笑)。


このチーフのホルモンを採取してあかひげ薬局とコラボすれば、大儲けできるかもしれません。



さあ、いよいよ「聖なる山」が見えてきました。



聖なる山ゆえに、ここからは俗世界でまとうような服は着てはならぬのです。

上着を脱ぎ、長ズボンの場合はひざまでまくり…



と、そんな説明をガイドさんがしている間に、我々同期メンズ一同はさっさとパンツ一丁に。

「いや、ちょっ、あのーそこまで脱がなくてもいいんすけど…」と若干とまどうガイドさんを尻目に、

「話は分かった、さあ行こう」と妙に潔い我々。脱ぎっぷりにかけては負けません。

赤、紫、黒… 聖なる山がキレイなお花が咲きました。



登頂完了。お約束で木の葉をぺろっとつけて「やった!やった!」と踊り

「ヒュルルルルル…」とか言いながら下山すれば、はっぱ隊のようで景気がよいのでしょうが

そこはクールな我々同期メンズ一同。

きちんと「山の守り主」の言葉に耳を傾け、雄大な景色にただただ感謝をするのでした。



入場料8セディ。今回はボルガタンガからタクシーをチャーターしました。

乾季はきっと暑いでしょうから、訪れる際は水分などもお忘れなく。

あ、あと「勝負パンツ」もね。

(女性はこの限りではありません、上着だって脱がなくても大丈夫!)



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