2011年8月7日日曜日

日本の先生、ガーナへようこそ

JICA「教師海外研修」の一環で、茨城県の先生方がガーナにやって来ました。

そして、学校現場の様子を知るということでアカチまで来てくださりました。


今回はJICA筑波のスタッフさんや常陽新聞の記者さん、それに4名の先生方。

とにもかくにも、自分の町に日本人が来てくれるのはとってもうれしいことです。



アカチの小学校で朝の集会の様子や自分の授業を見ていただいた後、

日本の先生方にも授業をしていただきました。


まずは理科「音」の授業。糸電話を使って音が伝わる様子を体験しました。

糸電話そのものが初めての様子な子どもたち、これは何だと不思議がりながら

糸を張ったり緩めたりつまんだりして、音の伝わり方を自分たちで確かめました。



見に来てくれた教育事務所のスタッフも糸電話に興味津々。

おちゃめなオジさま方、ラブリーっす。



もう一つはみんなで「縄跳び」に挑戦。

二重飛びや大縄跳びで八の字飛び、全員飛びなどいろいろなタスクを用意してくれました。

挑戦する時間をたっぷり保障してもらい、子どもたちは大いに楽しんでいました。



この2つの授業、自分にとってはとても新鮮に感じました。


魅力的な「はてな」を提示して、どうなるかを予想させること。

それを自分たちの手で確かめるチャンスを保障すること。

ある課題にチャレンジする上で、友だちと協力すること。


そのどれもがおそらく日本の学校で大切にされていると思います。

自分もガーナに来た時はそんな授業を展開したいと張り切っていたはずなのに、

情けないことに最近は少しあきらめていたかもしれません。


「そういう授業のよさをガーナ人の先生たちはなかなか分かってくれないからなぁ…」

「グループ活動って、そんなこと子どもたち慣れてないからなぁ…」

「ていうか珍しい教材を投入しとけばおもしろがってくれるし、まあいっか…」

そんな「できない理由」をたくさん探していたような気がします。


ガーナ人先生のやり方を徹底的に無視して「授業とはこうあるべきだ!」なんて

押しつけがましい厄介者にはもちろんなりたくありませんが、

今回の授業を見させてもらって、そして今まで見たことのない子どもたちの反応を見て

「あ、あきらめちゃダメだ」って思いました。



休みにもかかわらず集まってくれた子どもたち、そして先生たちにも感謝です。

「正確ではない約束」が話題になりやすい私たちの世界ですが、

こうやって信頼できる人もちゃんといるって知ってもらえたらうれしいです。



朝ごはんはポリッチ、昼ご飯は我が家でバンクーを体験してもらいましたが、

どれを食べても「おいしいー!」と笑顔だった強者揃いの皆様方。

日本に帰るまでどうか気をつけながら、ガーナのいろんなことを見つけてください。



この研修はただ視察するだけではなく、それに基づいた授業も日本の学校で実践するとのこと。

私でよければよろこんでお手伝いいたしますので、いつでも声をかけてくださいね。

皆さんがされる実践の様子も、よろしければぜひ教えてください。


あ、あと「辛くなったらいつでも食べてね」とくださったそうめんやおでん、塩昆布、牛丼…。

辛くなる前に、そしてネズミに食べられる前にありがたくいただきます!


おみやげや授業、そして「活動がんばって!」という励ましも、いろいろありがとうございました。

8 件のコメント:

23-1ぽち さんのコメント...

ひそかにブログ見てます。笑

ホントは夏休み中の3ヶ月ルール前に行きたいくらいですけど、怖いので・・・終わったら絶対アカチ行きます!!

色々伝授してください!!!
なんか不安感じる以前にもはや何から手を付けていいかわからなくなってます!!笑

Kofi Jun さんのコメント...

ぽちさん!
てか、ぽちて 笑

ちょうど1年前、先輩隊員に「どうしたら…」とたずねて「大丈夫!なんとかなるから!」と言われて余計に不安になったのを思い出します。

9月13日が始業式らしいけど、いきなり授業は始まらないし、ガーナ人先生と子どものリアル授業を見てから考えればいいし、理数科メンバーの授業も超参考になるし…。

というわけで、きっとたぶん大丈夫!
こちらこそ、いろいろ教えてね。

アカチいつでも遊びに来てね。あをきさんも、なんならわくわくさんも一般旅券で来てくれるでしょう。 笑

SPAM lite さんのコメント...

堂々とブログ見てます。怨

ほんとに夏休みも無く、暦通りの出勤なので、怖くも無いけど、長期休暇があったとしても
アカチには一生行きません。

話半分に聞いても、骨のある視察団で
よかったな。

まぁ、常陸の方々ではおそらく
20-2のSVの方の影響もあるかもね・・・
根拠もなんも全くない憶測だけど。

Kofi Jun さんのコメント...

すーさん!

暦通りの勤務体系、お疲れです。
皆さんとてもエネルギッシュなグループで、楽しい時間を過ごしましたよ。
来てもらってよかったです。

アカチ、有給取って来てくださいよ!
それが難しかったら、そうだなぁ、麹町とアカチの間を取って…アコソンボあたりで会いますか。

satoko さんのコメント...

アコソンボでお待ちしてます~

我が任地にも、今日来て下さったのよ!
みなさんステキな方たちだったよねー。

特大のティラピアを食べてもらって
(というか、私がご馳走してもらったんだけど)、
ダムを見に行って(しかも今回はちゃんと地下もw)
すっごく楽しかった!

楽しすぎて支離滅裂なこといっぱい話しちゃった気がする。。
けど、まぁ、いっかw
私も日本食のお土産いただいたので
納豆ふりかけとか食べるの楽しみ。

ハセガワ さんのコメント...

コフィージュンジャパンさん ガーナでは大変お世話になりました。先生のパワーに圧倒され、刺激をたくさんもらいました。仕事の場だけでなく、生活の場までズカズカ入り込ませていただきましたが、先生が現地の方に溶け込んで生活している様子がなんとも新鮮でした。サトコさんのたくましさもしかり。日本から応援しています。これからもブログ読ませてもらいます!

Kofi Jun さんのコメント...

コミニョなsatokoさま!

いいなぁ、地下まで行ったんだ!
アコソンボのティラピアも、うぉー!
楽しかったの、想像できます。
うれしいよね、日本からのお客さんといろいろ話せるって。
とはいえ動画インタビューもバッチリ収まってて、さすがでしたよ。

Kofi Jun さんのコメント...

ハセガワさん!

はるばるガーナまでありがとうございました。
ハセガワさんも皆さんも英語を巧みに使ったりガーナ料理にも果敢に挑戦したりと、本当に「すごい…」と脱帽でした。

糸電話の授業、本当に大評判でした。
牛丼もさんまの蒲焼も、現在本棚に神々しく飾っており、毎日拝みながら皆さんのことを思い出します。

これからの実践で何かお手伝いできることがあれば、メールでもfacebookでも糸電話でも、いつでも連絡ください!
皆さんの実践のこと、私にもぜひいろいろ教えてください。