延期の延期で、三度目の正直。ここまで長かった…。
今日は各小学校へ指導主事の方といっしょに、あいさつ回りです。
各小学校と言っても、99校あります。そして、管轄地域はとんでもなく広いです。
今回はその中でも特に遠い学校から回っていこうという作戦です。
遠い学校は、事務所から2時間ほどかかるとのこと。
日本の道路なら2時間はすぐだと感じるのですが、ガーナはこういう道なので…
同期のやすぽんがパワープッシュする吉幾三の「俺ら東京さ行くだ」が、
頭の中でヘビーローテしています。
テレビもねぇ~!ラジオもねぇ~!
車もそんなに走ってねぇ~!
将来的には、自分ひとりですべての学校を順番に巡回していくことになります。
つまり、バイクでこういう道をひた走るんです。本当に大丈夫なのだろうか…。
ちなみに、地図というものは一切ないということ。
「風向きと太陽の傾きがカギを握るね」と、指導主事。
「オレはデューク東郷かっ!」と心の中でツっこみましたが。
頼みの「第一村人」的な人も、100%現地語だし…。
本当に約2時間後、最果ての村に到着しました。
そして、最初の学校へ。とってものんびりした雰囲気です。
校長先生らにあいさつした後、子どもたちにもあいさつをしたのですが、
つたない現地語でカタコトあいさつしたら、びっくりするくらい大ウケ!
日本の学校では狙いにいく度にスベっていたので、こちらが恐縮してしまいます。
細かい話は英語で挑戦しましたが、すごく真剣に聞いてました。
話の合間に「エー」「ヨー」など、しきりに相づちをうって聞く姿に感動。
大勢に向けてしゃべっているので、ともすればボーっとしてしまいがちですが、
彼らはまるで「自分だけに話してくれているんでしょ?」という様子です。
この心構え、めちゃくちゃ大事だよなと感心しました。
日本の若者よ、この姿はガーナから学ぶべし。
ていうか、小学生ってこんなにカワいかったっけ…!
そんなこんなで、4校目の学校にて校長先生からありがたいリクエストを。
「私たちはちょっとご飯食べるから、おもしろい話をしてあげて。ヨロピク!」
Hey! In Japanese, we call it mucha-buri!
しかし、ここでノーと言ったら協力隊の名が廃るということで、よろこんで臨むことに。
自己紹介、好きな食べ物、趣味…。
お見合いでしゃべりそうなことをひと通り触れてみたものの、2分しか間が持たず。
どうしよう、このまま撃沈か…。
必死でバッグを探ってみたら、神様は救ってくれました。ハーモニカのおでましです!
かつて訓練所でイケメンな仲間がハーモニカを吹いていて、
もしかしたら自分もイケメンになれるかもと思って手にしたという、それは不純な動機でした。
イケメン入りは無念でしたが、まさか今ここで役に立つとは…。
田代まさし並みの小ネタを用意してくれた神様と、同期のイケメンたちに感謝します。
唯一の持ち歌「故郷」を吹いたところ、予想以上に大盛り上がり!
リクエストに応えて、日本語の歌詞も伝えながら楽しい時間を過ごしました。セーフ!
今回のあいさつ回りには、新1年生にマグカップのプレゼントを配るというミッションもありました。
プレゼントで「釣って」、少しでも就学率を上げようという国の作戦らしいです。
で、このマグカップを配る時にも感心することが。
それは、どの学校でも必ず両手で受け取り、「ありがとう」と言葉を添えていたこと。
このあたりのしつけは、さすがです。まさに、ガーナええがな。
おじぎの代わりに、ひざをヒョイっと曲げて感謝する姿も、何とも微笑ましいです。
でも、点呼を自分たちでさせる時、1から順番に数えることはなかなか難しいみたい。
「1、2、3、5…あれ?」みたいな感じです。算数の授業、がんばります。
何はともあれ、無事にスタートしました。
しばらくは、事務所から徒歩圏内の学校で授業観察です。
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