そもそも今回少しばかり任地を離れていたのは、
ガーナ北部、アッパーウェスト州での理数科ワークショップに参加するためでした。
ガーナの南側に住んでいる自分としてはモスクの形とか現地語とか、
ずいぶんと雰囲気が違うもんだと新鮮でしたが、一番の違いはやっぱり気候!
湿度はひと桁台らしいという乾燥っぷり、奇しくもハマターンと呼ばれる砂埃の再来など、
それはそれはなかなかのものでした。
車に乗って移動すれば髪の毛はバサバサの栗毛色に。
洗い流そうと頭から水をガバっとかぶっても、何事もなかったかのようにすぐ乾燥。
タオルも5分ほど前に濡らしたはずなのに、いつの間にかまたパリパリ状態。
汗をかいてもよいはずの暑さなのに、乾きすぎてて汗すら出ないし、
寝ていれば喉の乾きで目を覚まし、潤いをなくしたお肌じゃ上手に笑えず、
鼻の老廃物はこれまでにない硬さで粘膜を傷つけようとし、
それに必死に抵抗しようとする私のびもうはかつてないほどのスピードで伸び…
いやはや、完全に未体験ゾーンでした。
「乾季が厳しくなると、タクシーの窓を閉めた方が涼しい」
「夜はベッドに水を撒いてビチャビチャにしてから寝る」
という、北部隊員の伝説が少し理解できた気がします。
さて、2日間に渡るワークショップにはいろいろなメニューがあったのですが、
私が参加したコースをなぞってみたいと思います。
まずは、1日目。午前中は州都のワの小学校で授業交流会でした。
訪れた小学校の壁には、かつてこの郡に配属されていた隊員の教材が
今でも大事そうに掲示されていました。
みづほさん、キレイに作るよなあ。そりゃ大事にしたくなるよ。
時間を超えたつながりを見た気がして、なんだかうれしくなりました。
そんな学校で、算数の授業をみっちゃんや
てっちゃんにふくちゃん、
かっちゃんが披露しました。
それぞれ任地でがんばっているんだなと伝わってくるものばかり。
どこからカメラを向けても先生のいい表情が見える、
子どもたちが考え出す瞬間とかわき目を振らずに取り組む姿などが見えるなど、
いいなと思える授業は、写真を撮っていても改めて感じるもんです。
午後はサンチガ村に移動し、マジカルサイエンスツアーなるものを。
ここにはまだできたばかりの学校があるのですが、
設立にあたってかつての隊員が村の人たちとずいぶんと尽力したようなのです。
よーし、ならば先輩隊員が残した足跡を足がかりに、我々も応援しに行こうじゃないか、
英語がなかなか伝わらない子たちにも分かるように工夫してみよう、という訳なのです。
科学のお兄さんお姉さんたちとともにブースを渡り歩き、
そこで待ち受けるお兄さんお姉さんたちといっしょに実験を楽しんでもらい、
各ブースでもらったおみやげを最後に組み立てると、理科のおもちゃができるという流れでした。
今回のことが今後の授業に少しでも役に立ってくれるといいな。少しは楽しんでくれたかな。
2日目は企画者ゆう君の配属先、ワの高校が会場でした。
朝は大実験ショー。西部警察もビックリな粉塵爆発や、
迫力満点のドラム缶つぶしなどで、まずはごあいさつ。
理科の授業を日本人ボランティアが行うと同時に、
VSO や Peace Corps といった他国のボランティアとも授業を行いました。
それぞれの日の最後には振り返りの時間を設けて、有意義な意見交換ができました。
この2日間がどんな風に有意義だったか、改めて振り返ってみることにします。続く。
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