私、正月早々首都アクラでお酒に呑まれてしまいまして…。
その「お酒」というのが、ガーナ特産の「アペテシ」なるものでした。
(ゴーゴーヘブン!になる数分前の平和な様子)
アカチに戻ってきて、かつてのホームステイ先のパパさんに
「パパさん、俺は悔しい!アペテシの野郎、アイツ強かったぜ!」と話したら、
「よし、それならまずは敵を知らねばな!アペテシ作りを見に行くぞ!」と、
男気にあふれた返事をいただきました。
もうすでに負けているのですから、時すでに遅し…とは言わないでくださいね。
何事も経験、ということで連れてってもらいました、アペテシ作り見学ツアー。
マーケット裏をズンズンと15分ほど歩くと、そこにはアペテシ工房がありました。
ずいぶんとワイルドな工房、これならワイルドな酒も生まれそうだと妙に納得。
平たく言えば、アペテシはパームワインの蒸留酒。
まずは、パームワインを搾取します。
ヤシの木を切り倒して穴を開け、ひたすら樹液が溜まるのを待ちます。
日が経つほどに樹液は自然に発酵して、アルコールが生成されていきます。
これが、パームワイン。白い泡が発酵のあかし。
甘い香りにつられて溺れているハチも、無数にいます。
このまま濾して飲んでもうまいのですが、より強いものを求めてしまうのが人間の性なのか。
このパームワインを昔ながらの手法で蒸留します。
これが、その蒸留器。
ドラム缶にパームワインを入れ、オラオラと火をくべます。
そうすると、沸点の低いアルコール分が先に蒸発して、
その蒸気を集めて冷やすと液体になり
純度の高いアルコールとしてめでたく器の中に滴り落ちるわけです。
これが、アペテシ。
ちゃんと理科の知識が使われているんだなぁ、
いや違う、こういう知恵が集まって理科になったんだと、しみじみしてしまいます。
それにしても、みんなウマそうに飲むんだなぁ、これが!
酒を少し地面に垂らして神様に捧げてから飲むのが、ガーナの流儀です。
私も1杯もらいましたが、のどやら食道やらがカーッと焼けそうです。
度数90%と言ってましたが、あながち間違いではないような。
なんで自分はあの時、ボトル1本空けてしまったのか…。
嗚呼、自分、もうすぐ30歳っす…。
【今回の教訓】
・アペテシ作りに、ガーナに伝わるサイエンスを見た。
・あの時呑まれたのはアペテシのせいじゃない、完全に自分のせいよ。
・ちなみにガーナの人は酔っぱらいに対してスプライトに塩を入れて飲ませようとする。
・さらにちなみに、アペテシ作りに関してこちらにも書かれております。
(最近たけの出現率が高いですが、別に付き合っているわけではありませんので。)
3 件のコメント:
俺も今日吐いた。
二日酔いにはソルマック。
しかし、ソルマックも吐いた。
あー吐いた吐いた。
負けてなお、敵を知る。
その姿勢に心打たれました。
スラムダンクの山王の監督も言ってました。
「負けたという事がいつか大きな糧となる」みたいな事を・・
明石家さんまも昔言っていました「あみだくじ~あみだくじ~」
いえ、特に意味はありません。
たけ!
ついにタケちゃんマンまでに手を出してしまったかぁ。「見ーたーなー!」からの「あんめらっくじ~」ってやつだな。
自分としては、「アホちゃいまんねん、パーでんねん」と自分に言ってやりたい気分です。
すーさん!
その動画、撮りましたか?
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